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ここにいようよ

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書籍紹介

猫みたいに撫でて可愛がって、なつかせて──

日和が一人で切り盛りするたいやき店の裏の家に、朗らかな笑顔のカメラマン・陸が引っ越してきた。住み着いていた野良猫の親子をその大きな手ですっかりなつかせた陸は、やがて店を手伝ってくれるようになる。将来への不安に駆られていた日和だったが、一回り年上の陸に甘やかされ、自分が彼の手で撫でられる猫になったような気がした。陸の手はあたたかくて、気持ちよくて……。
立ち読み
「うらやむな、ミケと同じにしてやってるだろ」
  大きな手で髪をかき混ぜられて、日和は慌てて頭を起こす。
  陸の腿だけじゃなく、そこに手まで加わると、途端に伝わってくる他人の体温が生々しく感じられて、焦る。
  誰かに膝枕をしてもらった経験なんか一度もなかった日和にとって、その密着具合は、心臓が胸の奥で跳ねて口から飛び出しそうになるほど刺激が強かった。
  落ち着けと自分に言い聞かせながら、日和は陸から慎重に身体を離す。そしてぐっすり寝ているトラとウシは腹に抱えたままで縁側に座り直した。
「……その、よそのうちで眠り込んだオレが悪いんだけど。放っておいてくれていいのに。なんで膝枕なんかするんだよ」
「いや、前から思ってたんだ、日和の髪ってふわふわしてるし、見た目は犬っていうより猫タイプだよな。ちょっと大きめの猫ってことで。俺、猫撫でるの得意だし」
  ――男に向かって『猫タイプ』だと?  そんなとんでもないことをケロッと言うな。
  なんなんだ、このオジサンは。
「もしオレが女の子だったら、勝手に膝に乗せたりしたら犯罪だよ」
「怖いな。でも知らない顔ならともかく、お隣さんなんだから大目に見てもらおう」
  陸の笑顔は朗らかで、後ろめたさなどかけらもない。
  どぎまぎしているのは日和だけだろう。
  ついさっきまでの状況は、他人の膝を枕にして眠ったというだけじゃない。
  顎を撫でられて気持ちよくなり、もっと撫でてとねだるように咽喉を晒した。
  意識がないときの甘えた寝顔を全部見られていたと思うと、恥ずかしさで顔から火を噴きそうになる。
  ――でも、なんで?  もしかして、うらやましいとか思ってた?
  猫たちはいつだって陸の大きな手で撫でられると、素直にごろごろ咽喉を鳴らした。    あんなふうに甘やかされたい気持ちが、まさか自分の中にあったとか。
  ――いや、オレ、猫じゃないし。
  だけど、自分の気持ちがよくわからない。
  
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