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先生はダメな人

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書籍紹介

こんな先生のこと好きで、どうしよう……

卒業生である臨時教師・篠原に制服を借りた千裕。昼休みを一緒に過ごすようになるが、何を考えているのか分からないのに時々優しい篠原に翻弄されてばかり。それに、借りた大きめの制服は移り香がして、なんだか気恥ずかしい。そんな落ち着かない気持ちに答えを見出した矢先、篠原の採用期間が終了となってしまう。「俺とつき合って、先生」篠原の家に通い始めた千裕だったが…。
立ち読み
  恥ずかしい言い方をすれば、これは多分、『切ない』という気持ちだ。
「……今からでも、いいじゃん」
  泣きそうなのを悟られないように、千裕は努めていつも通りの口調で言った。
「先生に追い出されない限り、俺、先生んちに押しかけるよ。そんで嫌だって怒られるまで、料理とか掃除とか洗濯とか勝手にするよ。したいから」
「いいね」
  篠原の手が髪から離れ、今度は目許に指先で触れてきたから、泣くのを堪えているのはバレバレだったのかもしれない。
  千裕はその篠原の手を掴んで、ぎゅっと握り込んだ。
「……俺、こんなに先生のこと好きで、どうしよう……」
「どうすんの?」
  篠原の口調は、どことなく面白がっている響きがあるような気がする。
  この野郎、と思って、千裕は相手の手を握る指に力を籠めた。
「わかんないよ。こんなの初めてだから、どうしたらいいかなんて」
「なら、わかるまで通い詰めたらいいんじゃないの」
  今度千裕に答えた篠原の声は、からかうというよりも、妙に優しい響きに聞こえた。
「わかりたいなら、毎日来るといいよ。――で、何で噛むの」
  篠原の言葉を聞いていたら、またどうしていいのかわからなくなって、衝動的に、千裕は握った相手の手に歯を立てた。
  結構きつく噛みついたのに、篠原は笑っている。
「やっぱり相谷、耳としっぽがついてんじゃないの?」
  言われたことの意味がまたわからず、ますます噛む力を強めると、さすがに頭を叩かれた。
(犬か何かだと思われてんのかな)
  やっと噛むのをやめたら、今度は頭を撫でられた、なぜか宥めるような仕種に感じられて、それが妙に癪だったが、気持ちよくもあったので、千裕は大人しく篠原の手から口を離した。
「よしよし、泣くな」
「泣いてねーし……」
  宥める声音にまたムッとして言い返しながら、千裕は目を開けることができないまま、しばらく篠原に撫でられる感触を堪能し続けた。
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