チャイナ・ノアール
憎しみの果て
書籍紹介
これは男を誘惑した罰だ
命と引き替えても、両親の仇を…!! 復讐を誓う雪水だが、騙されオークションにかけられてしまう。太腿も露わなドレスを着せられ、無骨な手で嬲られ、絶望的な快感に悶えさせられた時、一人の青年が、破格の値段で雪水を買い取った。薬で朦朧としていたのを一晩中介抱してくれた彼。優しさに感激したが、その名に雪水は愕然とする。彼こそが憎い仇、ウォン家統帥・テレンスだなんて!! だが彼は狼狽える雪水を、強引に組み敷いた。それは愚かな復讐のへの嘲笑だろうか? それとも…!?
立ち読み
「いや、……いや……っ」
「嫌じゃないだろう。おまえは誰かに見られていると、感じるのかもしれない」
違う。違う、そんなことない。そんないやらしいこと、自分が思うわけがない。
そう言いたかったのに、テレンスに握られた性器は、悦んでいるみたいに小刻みに震えてしまった。くすりと笑う声に体中が熱くなる。
「ちが、ちが、う……っ、ああっ」
何度もかぶりを振って否定すると、お仕置きのように愛撫が激しくなった。それが怖くてテレンスにしがみつき泣き声を上げたが、体中に渦巻いていた熱が爆発しそうだった。
「ああっ、あ、あ、あ、あぁっ」
掻痒感が敏感な場所にまとわりつく。そんな感覚は初めてだ。不安になってテレンスにしがみつくと、宥めるように背中をまた何度も擦られた。
「どうした。どこか気持ち悪いのか」
違うと何度も唇から言葉が洩れる。何と言っていいのか分からない。子供みたいにむずかって、とうとうまた涙が零れてしまった。
「雪水、ちゃんと言いなさい。おまえの体はどうなっているんだ」
催眠術のようにやさしい声が、淫らな言葉を口にしろと唆してくる。抗うこともできずに、その誘惑に身を差し出した。
「分からな、む……むずむずする……これ、これなに……」
「むずむずする? どこが」
「や、いやぁ……っ」
どうにもならない体が震え、雪水の脚が跳ねあがる。それでも押さえつけてくるテレンスの力は緩まない。
「ちゃんと言いなさい。どこがどうなっているか、私に分かるように、きちんと言葉にするんだ」
泣きじゃくっても、彼の手は放されない。ぬちぬちと淫猥な音がクローゼットの中に響くばかりだ。強すぎる刺激と扇情的な言葉に、何の経験もない雪水が勝てるはずもなかった。
「嫌じゃないだろう。おまえは誰かに見られていると、感じるのかもしれない」
違う。違う、そんなことない。そんないやらしいこと、自分が思うわけがない。
そう言いたかったのに、テレンスに握られた性器は、悦んでいるみたいに小刻みに震えてしまった。くすりと笑う声に体中が熱くなる。
「ちが、ちが、う……っ、ああっ」
何度もかぶりを振って否定すると、お仕置きのように愛撫が激しくなった。それが怖くてテレンスにしがみつき泣き声を上げたが、体中に渦巻いていた熱が爆発しそうだった。
「ああっ、あ、あ、あ、あぁっ」
掻痒感が敏感な場所にまとわりつく。そんな感覚は初めてだ。不安になってテレンスにしがみつくと、宥めるように背中をまた何度も擦られた。
「どうした。どこか気持ち悪いのか」
違うと何度も唇から言葉が洩れる。何と言っていいのか分からない。子供みたいにむずかって、とうとうまた涙が零れてしまった。
「雪水、ちゃんと言いなさい。おまえの体はどうなっているんだ」
催眠術のようにやさしい声が、淫らな言葉を口にしろと唆してくる。抗うこともできずに、その誘惑に身を差し出した。
「分からな、む……むずむずする……これ、これなに……」
「むずむずする? どこが」
「や、いやぁ……っ」
どうにもならない体が震え、雪水の脚が跳ねあがる。それでも押さえつけてくるテレンスの力は緩まない。
「ちゃんと言いなさい。どこがどうなっているか、私に分かるように、きちんと言葉にするんだ」
泣きじゃくっても、彼の手は放されない。ぬちぬちと淫猥な音がクローゼットの中に響くばかりだ。強すぎる刺激と扇情的な言葉に、何の経験もない雪水が勝てるはずもなかった。
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