Tastes differ.
書籍紹介
早く、この手に落ちておいで。
日本の大女優と米海軍将校との間に生まれた三兄弟。彼らには、恋愛沙汰に極めて執念深い一族の血が、脈々と流れていた。次男レイ、三男サイは、したたかに好いた男を搦め捕っていく。--だが長男ルイは、一族であるルークの嬖愛の蜜の中にいた。どこまでも甘く、絡んで離れない濃厚な愛情に、ルイは焦燥を隠せない。じゃれ合いのキスを獰猛な雄の求愛に変えた彼に、このままでは捉まってしまう。焦る兄を尻目に弟たちは…? 大反響のWEB小説、大幅改稿&大量書き下ろしで登場!!
立ち読み
ルイ…と掠れて色めいた囁きが呼ぶ。
快感なんかに負けたくないと思っても、身体は自分を裏切ってゆく。
気付けば、ジィンズも下着も脱がされていた。
足を割られて乗り上げてくる身体の、スラックスの布が敏感になった肌に痛い。
霞んだ意識の中にジップ音が聞こえて、次いで足に押し付けられた熱くて少しぬめった感触にぎょっとなる。
瞠目してルークを見上げると、色めいて悪い笑みが目に入った。
足の奥にそれが擦り付けられる。
指先が、後孔を撫で、少し裡へと入り込む。
つぷりと音がした気がした。
「…や…!」
暴れるのを軽々と押さえ込まれて、性器を押し付けられる。
と同時に、一瞬で冷めた性器を握り込まれて―――。
果てた。
尻の狭間に掛けられたルークのものに、愕然とする。
べたついた下肢と、残っているざわついた感触が、気持ち悪い。
…なんて、みっともない恰好…!!
ここまで情けない気分なんて、知らない。
泣くものか、と喉の奥に力を入れる。
幸いにも、弟が帰ってくる事はなかったけれど。
抱き寄せてキスをされる。
それが、親愛の情でなく、別の意味を持つのだと、知らされたくなんかなかった。
快感なんかに負けたくないと思っても、身体は自分を裏切ってゆく。
気付けば、ジィンズも下着も脱がされていた。
足を割られて乗り上げてくる身体の、スラックスの布が敏感になった肌に痛い。
霞んだ意識の中にジップ音が聞こえて、次いで足に押し付けられた熱くて少しぬめった感触にぎょっとなる。
瞠目してルークを見上げると、色めいて悪い笑みが目に入った。
足の奥にそれが擦り付けられる。
指先が、後孔を撫で、少し裡へと入り込む。
つぷりと音がした気がした。
「…や…!」
暴れるのを軽々と押さえ込まれて、性器を押し付けられる。
と同時に、一瞬で冷めた性器を握り込まれて―――。
果てた。
尻の狭間に掛けられたルークのものに、愕然とする。
べたついた下肢と、残っているざわついた感触が、気持ち悪い。
…なんて、みっともない恰好…!!
ここまで情けない気分なんて、知らない。
泣くものか、と喉の奥に力を入れる。
幸いにも、弟が帰ってくる事はなかったけれど。
抱き寄せてキスをされる。
それが、親愛の情でなく、別の意味を持つのだと、知らされたくなんかなかった。
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