求愛の指先に囚われて
~魔法ゲーム~
書籍紹介
俺だけに淫らなのは、 いーんだよっ
ひどく性急な指が肌をまさぐり、優しくも強引に性感を一つ残らず曝いていく--。馨と恋人になれた真雪。だが馨に雇われている己の立場に、不安を感じてる。それを理解しない馨の享楽的な盲愛だけが、心の棘だった。ある日、もめ事解決屋の馨に舞い込んだ「黒魔術クラブの調査」の依頼。馨の役に立とうとショー潜入に立候補するが、頭ごなしに大反対。やっぱり判ってくれてない。悲しみと怒りで、真雪は一人でクラブへ向かい…。大改稿と番外編を加えた、思うが故に揺れる恋。
立ち読み
「……自分でやんの?」
反射的に真雪は首を振った。そんなつもりじゃないのだ。ただ馨の視界を遮りたかっただけなのに。
「……じゃあ、やれよ」
絶対絶対いやなのに、何故だか命じられると逆らえなくなる。いつも、何をされるときもそうなのだけど。真雪はそろりと指を動かす。
「……っ!」
「そう……もっと」
ぬるりとした感触がある。ぐっしょり濡れているのがわかる。ますます恥ずかしくなる。それでも馨は膝を閉じるのを許してはくれない。煌々と光る枕灯が眩しかった。
(こんな明るいところで、目一杯脚を広げて……)
何をやってるのかと思う。真雪はぎゅっと目を瞑る。片方の手で、はだけたシャツの裾を引っ張って隠しながらも、ぬるぬるとすべるそこを指先で擦った。
「……っ……」
自分の指でも、さわればぞくっと来るものがある。馨の視線を感じればなおさらだった。馨は隠しているほうの手を掴んで剥がす。
「これはだめ」
「……ぁっ……」
(見られたくないのに……)
見られてると思うと感じる。淫らだと思う。次第に擦る動きが早くなっていくのがわかるけれども、とめられなかった。背中が浮いて反る。
反射的に真雪は首を振った。そんなつもりじゃないのだ。ただ馨の視界を遮りたかっただけなのに。
「……じゃあ、やれよ」
絶対絶対いやなのに、何故だか命じられると逆らえなくなる。いつも、何をされるときもそうなのだけど。真雪はそろりと指を動かす。
「……っ!」
「そう……もっと」
ぬるりとした感触がある。ぐっしょり濡れているのがわかる。ますます恥ずかしくなる。それでも馨は膝を閉じるのを許してはくれない。煌々と光る枕灯が眩しかった。
(こんな明るいところで、目一杯脚を広げて……)
何をやってるのかと思う。真雪はぎゅっと目を瞑る。片方の手で、はだけたシャツの裾を引っ張って隠しながらも、ぬるぬるとすべるそこを指先で擦った。
「……っ……」
自分の指でも、さわればぞくっと来るものがある。馨の視線を感じればなおさらだった。馨は隠しているほうの手を掴んで剥がす。
「これはだめ」
「……ぁっ……」
(見られたくないのに……)
見られてると思うと感じる。淫らだと思う。次第に擦る動きが早くなっていくのがわかるけれども、とめられなかった。背中が浮いて反る。
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