わがまま王子のモン・コフレ
書籍紹介
あなたの全てが、肌でとろける媚薬
独占欲、激しい愛欲と恋情。それは祐介だけに注がれ、甘すぎる痛みのような快楽で濡れ喘がせる……。人気実力共トップの調香師、真理とやっと結ばれ幸せ一杯な祐介。真理を中心としたプロジェクトも順調で、チームの営業として必死な毎日。なのに、ふと、心の奥底の、ある不安な感情に揺れてしまう。真理の怖いくらい真摯な愛し方には陰などないのに。そんな時、フランスから有名ブランドのオーナーの孫娘、リリィが真理を追いかけてくる。「真理の才能を潰さないで!」と叫ぶ彼女に、祐介は!?
立ち読み
(あ…………俺っ……)
今度こそ勇気を出して、なんでもいいからとにかく言葉を発しなければと思い唇を開いた祐介だったが、視界に映った真理はすでに底冷えするような瞳を向けてきていた。
喉の奥がひくりと鳴き、頭の先から熱が引いていく恐怖感を覚える。
すると、そんな祐介に真理が冷めた声音でいう。
「祐介、お前は、俺と別れたくない想いをエゴと感じたらしいが、今回お前がやろうとしたこと、それこそがお前のエゴだ」
「ッ!」
そういうと、真理の手が祐介のシャツの前を力任せに開いてしまう。
ボタンがいくつも弾け飛んだけれど、その行方を追う余裕はなかった。
怒りの中で貪ってくる真理の手はとても乱暴で、潤いもなく貫かれた身体に、祐介は悲鳴を上げることさえままらなかった。
一方的に揺すられ続けていた祐介に、真理の声が厳しく諭すように放たれる。
「お前は、一度自分を見つめ直すべきだ」
そのセリフが、祐介の胸に深く突き刺さった。
今度こそ勇気を出して、なんでもいいからとにかく言葉を発しなければと思い唇を開いた祐介だったが、視界に映った真理はすでに底冷えするような瞳を向けてきていた。
喉の奥がひくりと鳴き、頭の先から熱が引いていく恐怖感を覚える。
すると、そんな祐介に真理が冷めた声音でいう。
「祐介、お前は、俺と別れたくない想いをエゴと感じたらしいが、今回お前がやろうとしたこと、それこそがお前のエゴだ」
「ッ!」
そういうと、真理の手が祐介のシャツの前を力任せに開いてしまう。
ボタンがいくつも弾け飛んだけれど、その行方を追う余裕はなかった。
怒りの中で貪ってくる真理の手はとても乱暴で、潤いもなく貫かれた身体に、祐介は悲鳴を上げることさえままらなかった。
一方的に揺すられ続けていた祐介に、真理の声が厳しく諭すように放たれる。
「お前は、一度自分を見つめ直すべきだ」
そのセリフが、祐介の胸に深く突き刺さった。
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