縛って、ください
書籍紹介
一生、俺の奴隷でいなさいよ。
SM作家の橘に仕える執事・朔也は、主である彼に密かな恋心を抱いていた。叶わぬ想いが苦しくて、橘の傍を離れようとするが──「ずっと俺の奴隷にしようと思ってた」手錠を嵌められ、鎖で繋がれてしまった! 玩具に犯され泣き悶える朔也を楽しそうに翻弄する橘は、意地悪な愛撫で焦らすくせに、手ずからお風呂に入れてくれたりと、甘く優しい。“奴隷調教中”のはずなのに、これじゃまるで愛されているみたい…!? 確信犯な年下のご主人様×ウブな執事の、SMちっくラブ
立ち読み
先端を撫でていた指が鈴口に置かれ、尿道を広げるように振動した。
「ひっっ! あっ、やっ! やっ!」
ぷちぷちと音がするのは、さっきの変な冷たい液体なのか。
それとも自分の先走りなのかと思えば、恥ずかしくて腰を振ってしまう。早いと思われようと、絶頂すら目の前に見えてきて、ガシャガシャと鎖を鳴らして身体を振った。
「ああっっ! やぁあっっ」
出口を塞がれているせいか、勢い良く出せない苦しさを感じる。
指の隙間から少しずつ漏れるような、そんな苦しい絶頂を味わって、朔也は身悶える。
だって、こんな自慰はしない。
絶頂を悪戯に延ばす事も、はぐらかす事も、自分ではしないから狂いそうになった。
「やだっっ、やっ、手、手ぇ、離してっ!」
想像だってした事はない。
酷い快楽や、続く絶頂など、性に奥手で淡白だった朔也には必要ない。
ただ、下腹が重くなるから出す。それすら汚らわしいモノのように感じていたのに、こんな熱に浮かされるような快楽は知りたくなかった。
本当に熱が出たのかもしれない。
全身が熱くて汗が噴き出す。苦しい。無意識に悲鳴のような声が出る。
精液が逆流してくるようなもどかしさに、朔也は必死になって鎖を鳴らした。
「い、やぁああっっ! あっ、あっ!」
なのに、橘は手を離してくれなくて、後ろに何かを当ててくる。
何をするのか、なんだろうと、思う間もなくにゅるりと何かが入り込んだ。
身体の中を、初めて犯される不快感。
びくんと跳ねた身体を抱き止められて、橘は性器から指を離して朔也の頬を撫でる。
「可愛いねぇ。泣いちゃった」
ぬるりと、橘の手が濡れているのを感じても、今の朔也には恥ずかしいと思えなかった。
気持ち悪い。何かが入っているという異物感が、朔也の脳を混乱させる。
「ひっ、あ、あ、んぁっ」
それでも橘にぎゅうっと抱き締められて、少しだけ安心した。
だけど、身体の中の不快感と、絶頂をはぐらかされたような苦しさが、身体を痙攣させる。指を離された性器も戸惑っているのか、ひくひくと震えている。
どうしよう。どうなっているのか。自分の身体が自分のモノではないような気がして、怖くて橘を見れば楽しそうに笑っていた。
「大丈夫。朔也は、俺のでしょ」
「ひっっ! あっ、やっ! やっ!」
ぷちぷちと音がするのは、さっきの変な冷たい液体なのか。
それとも自分の先走りなのかと思えば、恥ずかしくて腰を振ってしまう。早いと思われようと、絶頂すら目の前に見えてきて、ガシャガシャと鎖を鳴らして身体を振った。
「ああっっ! やぁあっっ」
出口を塞がれているせいか、勢い良く出せない苦しさを感じる。
指の隙間から少しずつ漏れるような、そんな苦しい絶頂を味わって、朔也は身悶える。
だって、こんな自慰はしない。
絶頂を悪戯に延ばす事も、はぐらかす事も、自分ではしないから狂いそうになった。
「やだっっ、やっ、手、手ぇ、離してっ!」
想像だってした事はない。
酷い快楽や、続く絶頂など、性に奥手で淡白だった朔也には必要ない。
ただ、下腹が重くなるから出す。それすら汚らわしいモノのように感じていたのに、こんな熱に浮かされるような快楽は知りたくなかった。
本当に熱が出たのかもしれない。
全身が熱くて汗が噴き出す。苦しい。無意識に悲鳴のような声が出る。
精液が逆流してくるようなもどかしさに、朔也は必死になって鎖を鳴らした。
「い、やぁああっっ! あっ、あっ!」
なのに、橘は手を離してくれなくて、後ろに何かを当ててくる。
何をするのか、なんだろうと、思う間もなくにゅるりと何かが入り込んだ。
身体の中を、初めて犯される不快感。
びくんと跳ねた身体を抱き止められて、橘は性器から指を離して朔也の頬を撫でる。
「可愛いねぇ。泣いちゃった」
ぬるりと、橘の手が濡れているのを感じても、今の朔也には恥ずかしいと思えなかった。
気持ち悪い。何かが入っているという異物感が、朔也の脳を混乱させる。
「ひっ、あ、あ、んぁっ」
それでも橘にぎゅうっと抱き締められて、少しだけ安心した。
だけど、身体の中の不快感と、絶頂をはぐらかされたような苦しさが、身体を痙攣させる。指を離された性器も戸惑っているのか、ひくひくと震えている。
どうしよう。どうなっているのか。自分の身体が自分のモノではないような気がして、怖くて橘を見れば楽しそうに笑っていた。
「大丈夫。朔也は、俺のでしょ」
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