かりそめの恋人
書籍紹介
慰め合うだけの契約 悪くないだろう?
天才外科医・芳隆の許に、雨の日濡れそぼった姿でやってきたのは、ライバルの沙也。突然彼は「別れた恋人の代わりに、抱けよ」と白磁の身体を投げ出してきた。戯れに病室で裸に剥いて、露わな体勢で貫いたが、身体の最奥まで震わせながら沙也は抗わない。キスに無心に応えてくる。そんな彼の従順さが、芳隆にはいじらしく映ったが、自分に抱かれる彼の真意が読めず、優しくできない。それでも雨に濡れた彼の儚さに、思わず手が伸びて…。打算と駆け引きに慣れた大人の、純情。
立ち読み
背後から屹立をあてがう。
「ひっ…や、ぁ…っ…!!」
腰を沈み込ませれば、異物感に沙也が息を詰まらせる。
大切に抱くつもりなどなかったから、一息に牡芯を埋め込もうとした。だが、思ったよりも沙也の襞の抵抗は強い。
「くっ…」
後孔がすんなりと芳隆を受け入れることはなく、芳隆自身もきつさに眉を顰めた。
前の恋人と勝手が違うのだろうか。
狭い。
芳隆のものが食いちぎられてしまいそうだった。
仕方なく芳隆は前に手を伸ばすと、中途半端に煽られたままだった分身に指を添える。
快感でごまかしながら腰を押し進めれば、強張りがほぐれていくのがわかる。
緩い突き上げを繰り返しながら、すべてを埋め込んでいく。
沙也の肉壁が絡みつく。熱く、芳隆の芯を蕩かせた。
「ん…あ…あぁ…っ」
最奥まで、屹立したもので、芳隆は沙也を深々と貫いた。
ぎこちなく吸い付いてくる襞の締め付けに、眩暈がした。
がくがくと震える身体は、もしかしたら苦痛を感じていたのかもしれない。
だが沙也は、つらいとも、きついとも洩らさなかった。
涙も零さなかった。
しかし、沙也の身体を気遣うつもりはなかった。
行都の代わりなど、いらない。
誰も行都の代わりになど、ならない。
これは…二人に新しい恋人ができるまでの…慰め合うだけの契約なのだ。
行都の名を軽々しく口にする沙也など、どう扱ってもいいと、芳隆は思っていた。
「ひっ…や、ぁ…っ…!!」
腰を沈み込ませれば、異物感に沙也が息を詰まらせる。
大切に抱くつもりなどなかったから、一息に牡芯を埋め込もうとした。だが、思ったよりも沙也の襞の抵抗は強い。
「くっ…」
後孔がすんなりと芳隆を受け入れることはなく、芳隆自身もきつさに眉を顰めた。
前の恋人と勝手が違うのだろうか。
狭い。
芳隆のものが食いちぎられてしまいそうだった。
仕方なく芳隆は前に手を伸ばすと、中途半端に煽られたままだった分身に指を添える。
快感でごまかしながら腰を押し進めれば、強張りがほぐれていくのがわかる。
緩い突き上げを繰り返しながら、すべてを埋め込んでいく。
沙也の肉壁が絡みつく。熱く、芳隆の芯を蕩かせた。
「ん…あ…あぁ…っ」
最奥まで、屹立したもので、芳隆は沙也を深々と貫いた。
ぎこちなく吸い付いてくる襞の締め付けに、眩暈がした。
がくがくと震える身体は、もしかしたら苦痛を感じていたのかもしれない。
だが沙也は、つらいとも、きついとも洩らさなかった。
涙も零さなかった。
しかし、沙也の身体を気遣うつもりはなかった。
行都の代わりなど、いらない。
誰も行都の代わりになど、ならない。
これは…二人に新しい恋人ができるまでの…慰め合うだけの契約なのだ。
行都の名を軽々しく口にする沙也など、どう扱ってもいいと、芳隆は思っていた。
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