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白いバラを君に

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書籍紹介

 君の愛で、汚してほしい――。

拘束され、男たちの視線に恍惚とする幸彦。ある夜に出会った裕は、誰よりも熱く見つめながらも、ただ白バラを捧げて去っていった。偶然の再会後、フラワーデザイナーである裕に請われた幸彦は、彼のモデルとなった。拘束され花で飾られて、熱烈な視線で炙られる。裕の賛美に、かつてない悦びを覚えた。この昂ぶりのまま裕に抱かれたいと願うが、彼はなぜか幸彦に触れようとせず……。
立ち読み
 「裕君。君は、俺をどうしたい?」
 感激に息を呑んだ裕が、恍惚に瞳を潤ませる。
「僕はあの店で、貴方を美しく仕上げた方のように、縛ることに長けてはいません。けれど、貴方を花で飾ることは出来ます。……貴方に、花を捧げることしか出来ない」
 裕は悔しげに睫を伏せた。
「あの夜のように?」
 からかいを含めた幸彦の声に、裕は力強く答えた。
「あの夜のように──。いいえ、それ以上に」
 幸彦の足元から、旋風となった官能が吹き上がる。滲むような甘さが肌に浮かび、幸彦は唇を薄く開いた。
「君の手で、俺をより美しく飾ってくれ」
 密やかな声で誘えば、裕が舞うように歩を進めた。彼の手の望むままソファの傍に立った幸彦は、抑えようとしても漏れる興奮を呼気に滲ませた裕の手で、肌身を覆う不要なものを奪われる。
 ほう、と幸彦の胸乳に裕の感歎の息が触れた。
「ギリシャ彫刻のようです。ああ、本当に美しい」
 はじける若さを内包した裕の指が、しなやかな幸彦の肌に馴染んだ。わずかに盛り上がった、弾力のある胸筋。ひきしまり、くびれた腰や見事な腹筋を、裕の指が丹念に味わう。裕の恍惚が幸彦の恍惚となり、頭の芯を痺れさせた。
「ああ」
 幸彦の下肢を、裕の熱い視線が包んだ。幸彦のそこは頭をもたげ、裕の鼻先に向いている。
「裕君」
 そのまま、彼が口を開き含むのではないかと、幸彦は思った。意図せず漏れた幸彦の声に、裕が顔を上げる。あどけなさを残す彼の容姿と、自分の欲の象徴が並んでいる。
 幸彦は背徳感から生ずる高揚を味わった。
 裕は幸彦のそこには触れず、邪魔なものを全て取り去ると、スカーフを手にした。
「羽根をもがれた天使のように、縄で動きを封じられ、為す術なく人の目にさらされていた貴方の姿が、思い出されてならないのです。……幸彦さん。僕はあの方のように、貴方を美しく縛る技を持っていない。縄を用意しようかとも考えましたが、未熟な僕では力加減を誤るでしょう。貴方の肌を損ねるような真似は、したくない。ですが、貴方の自由を奪うという恍惚を味わいたいんです」
「それで、スカーフを」
 裕が申し訳なさそうに頷く。幸彦は睫を伏せた彼に、両腕を差し出した。
「俺が求めているのは技術ではないよ、裕君。欲しいのは君の熱意だ。恥じ入ることはない。思うままに扱ってくれ」
「幸彦さん」
 声を震わせた裕に、構わないと頷く。裕は幸彦をソファに座らせ、頭の後ろで両の肘を縛った。幸彦の背筋がピンと張り、体がわずかに後ろにそれる。胸筋が突き出され、肩から腰にかけてゆるやかなアーチが描かれた。背もたれに自分の重さの全てを預けた幸彦は、足を恭しく持ち上げられる。契約と懺悔を行うように、裕が足の甲に唇を押し当てた。そこで生まれた情欲が、幸彦の中心に血を集め、透明な欲の兆しを滲ませる。
 壊れ物を扱うように、丁寧に片足ずつ開脚させられた幸彦は、そそり立つ陰茎と引きしまった体躯を誇るような姿勢となった。
「ああ、幸彦さん」
 吐息を漏らした裕が、信じがたい光景を目にしたように、艶めく瞳で首を振る。
 幸彦は、かつてない興奮に包まれていた。
 焦らすように幸彦を脱がせ、縛ることに長けているあの店の常連客。彼の情熱的な視線と、その様子を飢えと期待を織り込んで見つめる視線の全てを集めても、裕が零す甘い吐息のひと吹きにも及ばない。
 幸彦はこの身を愛撫する裕の扇情的な瞳に、艶やかな息を漏らした。
 裕は幸彦の全体を、一歩下がって鑑賞した。彼の視線が肌のどこに触れているのか、幸彦ははっきりと感じ取れた。幸彦は切なく疼く陰茎の甘さと、熟れて痺れた乳頭から広がる濃密な快楽に酔いしれる。
 戒めは、スカーフ一枚のみ。
 それなのに、全身をがんじがらめにされているようだ。
 触れられたい。
 幸彦は切望した。
 焦燥にも似た肉欲が、幸彦の肌身のみならず、意識までをも苛んでいる。裕に出会ってから、彼に関する事柄は何もかもが初めてづくしだ。
 幸彦は余裕を失いかけている自分を、社会に出てから身に着いた客観性で分析し、戸惑いつつも楽しんでいた。
 裕が芝桜を手にする。
 細かな花びらを頭上から散らされた幸彦は、興奮にうっすらと汗ばむ肌に、芝桜の花弁を留めた。
 幸彦の肌を、三色の芝桜がまだらに彩る。鎖骨に止まり、胸乳に張り付き、腹にかかって下肢にも残る。くろぐろとした幸彦の草むらが芝桜に彩られる様は、隆起した牡の先から散り落ちたようにも見えた。
 全ての芝桜を舞い落とした裕が、マーガレットに手を伸ばす。幸彦は、じっくりと真摯な瞳で自分を見つめる裕の姿を、美しいという凡庸な言葉以上に表せるものを欲した。
「やはり、ここしかありませんね」
 しっとりと蜜を浮かべた幸彦の牡に、裕の指が絡んだ。
「あ……」
 小さく震えた幸彦の喉に、裕が吸い付く。
「幸彦さん。なんて可憐な」
「か、れん?」
 誰にも与えられたことのない賛辞に、幸彦は興奮で浅くなった呼吸の隙間から、疑問を漏らした。
「ええ。とてもいじらしくて、可憐です」
「は、ぁ」
 内腿を撫でられ、幸彦は顎をそらした。裕が幸彦の陰茎を握り、かがみこむ。
「一輪で……一輪がいい。それで、十分です」
「ぁ、ああ」
 以前、白いバラを与えられた細い管に、マーガレットの茎が沈めば、幸彦の蜜が溢れた。
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