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誓約の青薔薇

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書籍紹介

 我が花嫁よ、私を追いかけて来い。

吸血鬼の王に捧げられる花嫁となるはずだった、ヴァンピールのシグルド。しかし宿命に抗い、男として生まれ祓魔師となった。教会の犬として死地に送られ諦観の中で戦っていたある日、ついに吸血鬼の王であるグラーフと出会う。甘美なくちづけで“力”を分け与えられ助けられるも、屈辱だった。シグルドはグラーフを滅しようと追う。そのためだけに生き続けて──!
立ち読み
 「嫌だ……こんなっ!」
 口付けられて、身体が熱くなることは知っていた。彼が吸血鬼の王で、自分がヴァンピールであることに関係があることも。
 だけど、こんな……熱だけじゃない、劣情を煽るような感覚なんて知らない。
「ああ、なにも知らないか……」
 耳の後ろに口付け、その柔らかな場所を吸って「あ……」とシグルドに声をあげさせながら、グラーフが言う。
「あのときは気を失っていたからな」
「な……前に、俺…に……なにかした……? っ…あっ……!」 
 下履きの中に手を入れられて、握りしめられて声をあげる。そこはすっかり濡れて固くなり、手を上下に滑らされる。それだけで、背を熱いのか冷たいのかわからない感覚が走る。
 それを快感などと認めたくないけれど……。
「真祖の血を呑めば、吸血鬼ならば発情する」
「……俺は…違う……」
「違わないだろう? 半分吸血鬼のヴァンピール。そのうえに、お前は私の力を幾度か受けて、強くなった……」
「嫌だ、違う! 違う! ひ…ぁっ!」 
 身体に力が入らず、がっちりと抱きしめられて、前へと伸ばした震える手を、グラーフの大きな手に捕らえられる。信じられないことに、彼はシグルドのその手を蜜に濡れた花芯に触れさせた。上から手をそえて上下に扱く。
「なにも違うことはない。お前のここは、こんなに悦んでいる」
 
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