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純喫茶あくま

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書籍紹介

 気に入った奴を食らう。それが俺のやり方だ。

犯した罪を悔い、聖職者としての道を捨てた澄哉は、街を彷徨い不思議な喫茶店に辿り着く。そこで悪魔を自称する店主・吾聞に気に入られ、彼を満足させる“契約”で住み込み店員となった。悲壮な覚悟で犯した罪を告白しても、吾聞は不遜な態度で澄哉を受け止めてくれた。居場所をもらったようで嬉しい澄哉だったが、「いい拾いものをした」とご満悦な吾聞にキスされて……!?
立ち読み
 「……お前は面白いな、澄哉。本当に、感情が目まぐるしく動き、それが表情にも態度にも隠さずに出る」
「う……は、はい?」
「馬鹿正直だと褒めているんだ、喜べ」
 そう言うと、吾聞はガランとした店内を見回して言った。
「もう一つ教えてやろう。何故俺が、夜に店をやっているか」
「夜型の他にも、理由があるんですか?」
 まだドキドキする胸を片手で押さえて問いかける澄哉のほっそりした顔を見下ろし、吾聞はニヤリと笑った。
「深夜にここに来る連中は、たいてい仕事に疲弊し、人間関係に悩み、鬱々とした顔で来る。そういう連中の澱んだ気配が、嫌いではないからだ」
 普段が無表情なだけに、口角を上げた吾聞の顔は、どこか荒々しく、獰猛に見える。ギョッとする澄哉のオトガイを指一本で持ち上げ、吾聞はさらに笑みを深くした。
「あ、あ、吾聞さん?」
「本当に、お前は面白い。昨夜のお前は、全身から悲嘆と苦悩をまき散らしていて、実によかった」
「……あ、あ、あの?」
 昨夜の惨状は自分でもよくわかっているが、吾聞に改めて言われると、羞恥と戸惑いがこみ上げる。
「だが、今日のお前の、くるくる変わる感情と表情もいい。俺はいい拾いものをした」
「吾聞さん? いったい、何を言って……んっ!?」
 一瞬、何が起こったかわからず、澄哉は目を見開いたまま硬直した。
 急に吾聞が身を屈めたと思うと、唇に冷たいものが触れる。
 それが吾聞の唇だと気付いた瞬間、澄哉は仰天して、反射的に吾聞の胸を両手で押しのけようとした。
 だが、渾身の力を込めて押したにもかかわらず、吾聞は一歩も下がらなかった。ウエストに回した左腕一本で澄哉を楽々と捕らえ、驚きにわななく柔らかな唇を舌先でチロリと舐めてから、ようやく哀れな獲物を解放する。
「な……な、な、なんで……!?」
 口元を押さえて一歩後ずさり、真っ青な顔をしている澄哉に、吾聞はご機嫌な笑顔でしれっと言った。
「他意はない。ただの味見だ」
 
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