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すがりつきたい温もり

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書籍紹介

 奪われないように、壊しちゃおうか──

愛されることを知らずに育ち、愛されたいのにセックスでしかそれを実感できない鈴鹿。ストーカーに遭ったことをきっかけに、弁護士を目指す工藤と付き合い始める。優しい愛撫、温かな食事──今度こそ幸せを手に入れたと思った。なのに、次第に自分がちゃんと愛されているのか不安が募る。工藤の愛を、垣間見える執着をもっと感じたくて、彼を試さずにはいられなくて……。
立ち読み
 「どうして、誰か一人に決めるのは嫌なんですか?」
 踏みこんで尋ねられて、鈴鹿は少し考えた。理由などろくに考えたことはなかった。
「どうしてって、……いつか、運命の人に会うかもしれないから。誰かのものって決めてたら、すぐにその人のほうに走れないでしょ」
 大勢と付き合ってきているくせに、鈴鹿は誰とも本気になっていないような気がする。愛されたいのに、愛せない。今まで体験してきたものが恋というものなのか、それとも本当の恋にまだ巡りあえていないのかさえ、よくわからずにいた。
「浮気性なのかな。俺なら、誰か一人しか好きにならないけど」
 独り言のように言われて、鈴鹿はドキドキした。
 工藤が相手だったら、自分は初めての恋を知ることができるのだろうか。
「そりゃあ、工藤さんみたいに素敵な人と知り合っていたら、一人に絞れるかもしれないけど」
「俺は浮気は許さないよ」
 じっと見つめながら言われた。冗談だろうが、心臓に悪い。今のは、少しは望みがあると考えていいのだろうか。工藤の本気がつかめない。
 ──工藤さんは、一人しか好きにならないの?
 だが、その言葉もあって、鈴鹿は彼に急速に惹きつけられていくのがわかった。
 鈴鹿には最初から与えられなかった、家庭のぬくもりを漂わせる相手だ。だが、育ちのいい男であればあるほど、水商売をしている鈴鹿との関係を恥じて、長続きはしないものだとわかっている。
 ──前の人がそうだった。いきなり、結婚するって言われた。
 鈴鹿は性欲解消のアイテムでしかなく、家族に紹介されたことは一度もない。軽々しく寝るからいけないのだと何度か忠告されたことがあるが、寝ること以外に男を引きつける方法など鈴鹿は知らない。
 ──工藤さんは……どんなセックスをするんだろ。
 ムラムラしたものが、下肢からこみあげてきた。そのとき、メモを整理するために伏せられていた工藤が急に顔を上げた。自分の欲望を見抜かれたような気がしながらも、吐息がかかる距離に顔を寄せて囁いてみる。
「男と寝たことある? 俺と、……試してみない」
 相手のことを知るためには、寝てみるのが手っ取り早い。身勝手なのか、意外と情があるのか、優しいのか。全てがそこに表れる。
 男は初めてという相手とセックスしたこともたまにある。鈴鹿のほっそりとした中性的な身体つきが、今までその気がなかった男も惹きつけるらしい。
 鈴鹿にとっては、価値のないもの。むしろ、まっとうに生きるには邪魔なもの。だけど、セックスを提供しなければ、男は自分を特別に扱ってはくれない。
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