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書籍紹介

 さよなら、先生。

 教師の阿南が男とキスをするのを見た高校生の瀬名は、学校とは違う艶めいた表情を見せる彼に興味を持つ。素っ気なくあしらわれても阿南の傍は居心地良く、瀬名は彼の部屋に通うようになる。そして自覚した恋心。がむしゃらに迫り阿南を抱くことはできたが、その心を手に入れたとは思えなかった。「俺のこと好き?」懇願するような瀬名の問いに、いつも阿南の答えはなくて……。
立ち読み
「俺抱くより、もっと楽しいラッキーなことが、おまえの先にはたくさんあんだよ」
「ねえよ、そんなの」
 笑いながら否定すると、阿南は表情を険しくさせた。
「あるよ」
「ねえよ」
「あるよ」
「ねえったらねえよ!」
 我慢しきれずに大きな声を出した。しかし阿南も退かない。
「絶対にあるんだ」
 真剣な目で言い切られ、瀬名は唇をかんだ。なぜか泣いてしまいそうだ。
「……大声出して、ごめん」
「いいよ」
 阿南はほほえんだ。綺麗で、強くて、冷たいくせに優しい。夜空に浮かぶ三日月みたいだ。そんな阿南を自分だけのものにしたい。そう願って手を伸ばすのに届かない。届かないどころか怒鳴ったり、八つ当たりしたり、月に向かって石を投げてばかりいる。
「先生、俺のこと好き?」
 問うと、間が空いた。
「……嫌いじゃねえよ」
 そう言われて、瀬名は阿南の頬に手を伸ばした。そうっと優しくなでる。
「俺さあ、先生の他は本当になんもいらねえよ。なのになんで困らせてばっかなんだろ。やっぱ馬鹿だからかな。ごめんな。けど頑張るから、頼むから嫌わねえでね」
 見つめると、阿南は困ったように口をへの字に曲げた。そんな表情を見ていると、どんどん心細くなる。どうしようもなく阿南が好きで、失うことを考えると怖くて、思わず抱き寄せた。青くて狭い世界で、触れるだけのキスを繰り返す。
 未来なんてどうでもいい。阿南がいればそれでいい。心底そう思う。
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