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従者にあらず

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書籍紹介

あんたが俺だけに我が儘を言うってのは、いい気分だ。

パン屋のホルガーは、毎晩やって来る客の魔法使い・ロテールが気になっていた。無表情で無感情な彼に戸惑うものの、その惨憺たる食生活を聞いて、放っておけなくなる。拒絶するロテールを「親切の押し売りだ!」と説き伏せ食事をさせ、頑固で面倒な奴と思いつつも、せっせと世話を焼いた。そして酔ったロテールが露わにした脆い素顔に、たまらない気持ちになって抱き締め……。
立ち読み
「で、人生初の我が儘を言った心持ちってのは、どんなだ? ついでに聞かせろよ」
するとロテールは、再びゆっくりと言葉を探してからこう言った。
「お前がわたしの我が儘を聞き届けてくれるたび、わたしは……満たされるのを感じていた」
「……満たされる? ああ、飯のことか。腹が?」
「それだけではない」
ロテールは胸の痛みに低く呻きながらも、ゆっくりと起き上がった。そして、じっとホルガーの顔を見つめて口を開いた。
「わたしの願いを叶えてくれるということは、お前が……もしやわたしを大事に思ってくれているのではなかろうか。そう思うと、不思議なほどに胸が温かく、心が満たされた」
「俺が……あんたを、大事に、思って、る?」
「もしわたしが心得違いをしていたら、訂正してほしい。他人の胸中を推し量ることにも、わたしは不慣れだ」
呆然と呟いたホルガーに、ロテールは目を伏せ、少し戸惑った様子でそう要望する。しかしホルガーは、ギョロリとした目を盛んに瞬かせ、酷く難しい顔で黙りこくってしまった。
「ホルガー……?」
「ちょっと待て」
「待つのは構わないが、わたしの問いは、さようにお前を困惑させるものだったのか?」
「いいから待て。考えさせてくれ」
「いいとも」
鷹揚に頷き、ロテールは口を閉ざした。元来、無口なたちなので、黙っているのはまったく苦にならないのだろう。
対するホルガーは、腕組みして唸り始めてしまった。
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