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くろねこ屋歳時記 壱の巻

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書籍紹介

あなたに「おかえりなさい」を言うのが、好きです。

路地裏に佇む邸宅内にある、隠れ家カフェくろねこ屋。美味しいお茶や食事が楽しめる瀟洒な店内からは、素敵な庭が望めます。店長のヒイラギは生真面目でポーカーフェイスだが、実は不器用なだけ。恋人であるオーナーのネコヤナギは、そんな彼が愛しくてならないようで……。パティシェのタンジーと高校生エイスケの初々しい恋などの他、四コマ漫画も収録。あたたかな恋が彩る歳時記をどうぞ──。
立ち読み
「ネコヤナギさん……」
「責めているわけでもないよ。ただ、お前を案じているだけだ。だから、いつまでも俯いてないで、顔を見せて。わたしが、着物も着替えずに真っ直ぐここに来た理由が、わからないお前じゃないだろう? それとも、久しぶりに会えて嬉しいという言葉は、期待してはいけないのかな」
「……それは……勿論、嬉しいです」
促され、抱き寄せられて、ヒイラギはようやく……それでもまだ少し恨めしげに、ネコヤナギの飄々とした顔を見上げた。
「ですが、くどいと思いつつも、今はまだ営業時間内ですよ? 早く戻らないと……」
だがネコヤナギは少しも動じず、ヒイラギの細い顎に手を掛ける。
「営業時間内に、店長がオーナーに店の現状を報告する……というのは、正しい業務上の行動なのではないかな」
「……これが、現状報告、ですか?」
「そうだね。まずは、お前の現状報告を聞くとしようか」
「あっ」
グイと腰を引かれたと思うと、ヒイラギはネコヤナギに抱きすくめられていた。
決して華奢ではないヒイラギなのだが、着物の下に隠された、意外なほど力強いネコヤナギの腕に抗うすべはない。ようやく諦めたように、彼は身体から力を抜き、ネコヤナギにもたれかかった。
ネコヤナギの大きな手が、ヒイラギの背中をあやすように撫でる。
「おや? 少し痩せたかな」
「そんな……ことは」
「ない? 服の上からでは、どうにも確かめにくいね」
熱くなったヒイラギの耳に囁きを落とし、ネコヤナギはきちんと締めたヒイラギのネクタイを、指先で器用に解いてしまった。シュルッと音を立てて引き抜いたそれを、ヒイラギの鼻先にぶら下げる。
「どう?」
「……何がです?」
「いや。お前は真面目だから、罪の意識を感じないように、よかったらこれで手首でも縛って、無理矢理感を演出してあげようかと」
「……っ!」
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