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銀狐の想い人

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書籍紹介

一生、慧しか愛せない。

十二年ぶりに帰郷した潮は、初恋の相手・慧と再会する。白狐信仰のある村で、銀髪ゆえに狐神の子と噂されていた潮に慧は屈託なく接してくれた。かつて潮はそんな彼に恋し、拒絶されたのだ。再会した慧を前に潮は、なおも色褪せない恋を自覚する。けれど神子を務める彼は素っ気なく、諦めずに会いに行く潮に、自分を忘れて村を去るなら、一晩だけ好きにしていいとまで言って……。
立ち読み
「もし……一晩だけ、好きなようにしていいって言ったら、お前は気が済むか? 俺のことも村のことも忘れて、東京に帰ると約束できるか?」
心の迷いをそのまま映し出しているのか、慧の声は不安定で、潮の視線を避けるようにこちらの襟元を見つめている。
(好きなようにしていいって、どういう意味?)
体を、ということだろうか。
まさか。慧がそんなことを言い出すはずがない。性的な意味合いに受け取ったのは、自分の勘違いとしか思えなくて、思わず「えっ?」と間の抜けた声で問い返すと、
「何でもない。忘れてくれ」
急に慌てたようにぎくしゃくと背を向ける。そのぎこちなさで、潮の受け取った意味が正しいのだと知った途端、カッと顔が火照り、慧以外の全てが視界から消えた。
「何で……?」
(どうして、そんなことを)
「だから、何でもないって」
逃げるように帰ろうとする慧の手をつかみ、自分の方に引き寄せた。
「俺と寝てくれるの?」
慧は優しいから、潮の告白を聞いて、いまだに未練を消せないでいる幼馴染みに同情したのだろう。
同情だけでそこまでさせてはいけない。自分をものみたいに投げ与えるような真似をさせてはいけない。今日までにしてくれたことでもう充分だと言ってやらなくては。
分かっているのに、手の中にある手首の、女とは違う硬い感触にまた煽られて、手を離せなくなる。ずっと、感じることさえ罪だと思って抑えてきた情欲が、かきたてられて高く燃え上がり、潮の全てを麻痺させていく。
欲しい。
だって、ずっと触れてみたかった人の腕が、今この手の中にある。
本当に触れかったのは、体だけじゃない。慧の丸ごと、肉体にも心にも、魂の奥底にも全て触れたかった。けれど、それは叶わないことだ。ならば、せめて許された肉体に触れたい。それが一夜限りのことだって、野良犬に投げ与える一かけらの肉片のような情けにすぎなくてもいい。
慧が欲しい。
「抱きたい」
慧の手首が潮の手の中でぴくりと動いた。長い睫がそろそろと持ち上がると、いつも涼やかな切れ長の瞳が潤みを帯びている。不安気で、戸惑うようで……慧にそんな顔をさせているのは自分だと思うと、ぞくぞくと震えがくる。
強引に抱き寄せ、小さく息を飲んだ薄い唇に、自分のそれを押しつける。瞬間、腕の中の体が確かに温度を上げたのを感じて、全身の血が沸騰するようだった。
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