すっかり柔らかくなった後孔は、ルカの雄をゆっくりと飲み込んでいく。
「ん、ん……っ」
  勇気は律動に身を任せ、体の中からルカを感じた。
  毎日でも、一日中でも、こうして繋がっていたい。
  それがままならないのは分かっていても、勇気は歯がゆかった。
「ルカ……もっと……っ」
  愛しくて、愛しくて、このまま溶け合って一つになってしまえばいいのに。
  勇気はそう思って、ルカの肩に噛みついた。
  最初は甘噛みだったが、徐々に噛む力を増していく。
  ルカは気にせず、欲望のまま勇気を突き上げた。
  だめだ。このままじゃ、俺は本当にルカを食べてしまう。
  勇気は名残惜しそうにルカの肩から口を離し、代わりに優しく嘗めた。
「いいのか？」
  一度目の限界が近づいたルカは、快感に上擦った声で呟く。
  勇気は僅かに頷く。
  解け合って一つになるのもいい。
  けれど、まだ、そう思うのは早いのだ。
「そこ……っ……気持ちいい……っ！  気持ちいいよ、ルカ……っ」
  肉壁のいい場所を突き上げられ、勇気は歓喜の声を上げる。
  ルカから与えられる甘い毒だから、ここまで乱れるのだ。
  他のドラゴンではなく、相手がルカだから。
  勇気の下肢では、張り詰めた雄が苦しそうに揺れている。
「愛してる。ルカだけ。俺には……ルカだけ……っ」
  ルカの背に爪を立て、ルカの雄を締め付ける。
  体の中もルカでいっぱいにしてもらうために。
「愛しい君……、勇気……っ」
  ルカが耳元で、「私を受け取れ」と掠れた声を上げた。
  嬉しい。
  勇気は体の中にたっぷりとルカを受け入れ、その幸福感で自分も果てた。