魔女っ子サラリーマン

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本価格:692(税込)

  • 本販売日:
    2009/06/10
    電子書籍販売日:
    2011/03/11
    ISBN:
    978-4-8296-2431-9
書籍紹介

平凡なサラリーマンが、魔法少女に変身!?

平凡なサラリーマンの弘文に、ある日手渡された母の形見――それは【魔法少女るりか】に変身する魔法のステッキだった!  次々と起こる問題を魔法で解決する弘文。が、その変身後の姿に取引先の社長・江南が一目惚れ。普段は傲慢なくせに、実は恋に不器用な江南に、弘文は少しずつ惹かれていく。けれど、江南が好きなのはるりかで、本当の自分じゃない――。切ない気持ちを抱えた弘文に、いとこのトーヤ(マスコットのパンダに変身)が好きだと告白してきて…!?  飛び出す立体カラーピンナップつき☆
立ち読み
「え、江南……さ!?」
  俺の言葉を待たず強引にベッドに押し倒すと彼は、俺の上に馬乗りになり、俺の両手首を簡単に片手で押さえつけてしまった。空いた右手で、手早く俺のネクタイを引き抜く。
「相手が津島なら、対応もちょっと違うなぁ」
  整った顔に意地悪い笑みが浮かぶ。俺が目を見開くと、ぐいっ!  と乱暴にネクタイを引かれ、俺の体がベッドに弾んだ。いつの間に縛られたものか、俺の両手首はがっちりとネクタイで拘束されていた。自由の利かない両腕が頭の上に引き上げられる。彼は右手でネクタイを手繰り上げると、仰向けになった俺の肩越しにもう片方の手を突いて、俺に覆い被さった。涼しげな眼が、艶っぽく細められる。
「教えてやろうか、津島。お前の困った顔、最近の俺のブーム」
  なんて素敵にピカレスク!!  そんなブームはブックオフに出してきちゃいなさい!!
  けれどもがく間もなく俺の手首は、そのままベッドのフレームに固くくくりつけられてしまった。両腕を上げた姿勢のまままともに動けなくなってしまった俺は、ぎゅっと唇を引き結ぶと、楽しげに笑う彼を見上げた。
「そう怯えるなよ。大丈夫。気持ちよくしてやるから」
  無理無理、そんなこと言われても無理!
  震えてきゅうっと両目を閉じると、ちゅっと瞼にキスが降ってきた。次いで、低く腰に響く囁き声。
「……前言撤回。怖がってるお前の顔、もっと見たい」
「なっ!」
  言うなり彼は手早く俺のベルトを引き抜いて、スーツのズボンも剥ぎ取った。長い指がつつ、とボクサーパンツの上をなぞり、俺はびくん!  と肩を揺らした。縛り上げられた手首が軋む。彼のひんやりした指が、くすぐるように俺のシャツの中を這い回る。へそを撫で、腰骨をさすり、わき腹をなぞり上げる。
「ホント細っこいな、お前。ちゃんと食ってるか?」
「……るっ、さい、この酔っ払い……!」
「生意気言うなぁ」
  江南さんはくすくす笑うと、ぐいと俺の右足首を掴み、脚を高く上げさせた。そうして太ももの内側に、ちゅう、と強く吸い付いた。
「んっ!」
  思わずピクン!  と喉を反らすと、彼はにんまり唇を引き上げた。
「そう。そういう可愛い声上げてればいいんだよ、お前は」
  かあっと顔が熱くなる。も、もう声なんか絶対上げたりするもんか!
  
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