わがまま王子のパルファン
書籍紹介
甘い匂いの瞳もホントに甘い唇もたべ尽くしたい。
素直でポジティブな祐介が、心の底にしまい込んだ棘。それは、高校時代の尊大な態度と美貌の先輩、鷺宮真理に嬲られ、泣き喘ぎながら恋を知った瞬間の哀しくて苦しい棘だった。8年後、二人は天才パフューマーと会社の命運を背負った営業として、思わぬ再会をする。気づくと、祐介は美しく激しい瞳に射抜かれながら、身悶えする悦楽に蕩かされ─! 蜜で搦め捕るような濃厚な愛撫とは裏腹に、真理は冷ややかに嘲笑いながら「お前が──代償に自分を差し出したんだ」と囁くが!?
立ち読み
「お前は、俺と契約を交わす代わりに、自分を差し出したんだ」
「……差し出す……って」
全然覚えがないと、首をゆるく横に振る。すると、真理はまるで覚えていないことを責めるように、下肢を一つ大きく突き上げてくる。
「んっ!」
祐介が喘ぎをこぼすと、蔑みを浮かべた口調を向けられた。
「お人よしは相変わらずだな、祐介」
祐介が、行為で潤んだ黒い瞳をやると、酷薄そうに見える真理の唇がいってくる。
「自分から進んで会社の犠牲になるなんて、お前はバカだ」
なぜ、真理から軽蔑を向けられるのか、祐介にはわからなかった。
(俺は……なにをいった?……)
こうして身体を繋ぐことになった原因を自ら発したのだろうか? と、祐介は忘れてしまった記憶に固唾を飲む。すると、こちらの不安を悟ったのか、真理の唇が微笑を作ってみせた。
「せいぜい、俺の機嫌を損ねないようにするんだな」
そのまま、ぐっ……と深部を突かれるから、祐介は呻き声をあげる。
「くっ……!」
話をすることで思考が回りだしたのと同時に、鈍かった感覚も戻ってきたようだった。
グヂュッとした水音をたてながら穿ってくる男の肩を、祐介は押し返そうと力を入れる。
「やっ……痛いっ、いやだ……っ」
とにかく一度、離れてほしいという意思を示したけれど、受け入れられることはない。それどころか、さらに深部を突かれるから祐介は声をあげた。
「ああ……っ、くる……し……いっ」
太い異物に体内を犯されることが苦しくて、眉を弱く寄せて訴える。
「やだ……っ、抜い、て……っ」
「……差し出す……って」
全然覚えがないと、首をゆるく横に振る。すると、真理はまるで覚えていないことを責めるように、下肢を一つ大きく突き上げてくる。
「んっ!」
祐介が喘ぎをこぼすと、蔑みを浮かべた口調を向けられた。
「お人よしは相変わらずだな、祐介」
祐介が、行為で潤んだ黒い瞳をやると、酷薄そうに見える真理の唇がいってくる。
「自分から進んで会社の犠牲になるなんて、お前はバカだ」
なぜ、真理から軽蔑を向けられるのか、祐介にはわからなかった。
(俺は……なにをいった?……)
こうして身体を繋ぐことになった原因を自ら発したのだろうか? と、祐介は忘れてしまった記憶に固唾を飲む。すると、こちらの不安を悟ったのか、真理の唇が微笑を作ってみせた。
「せいぜい、俺の機嫌を損ねないようにするんだな」
そのまま、ぐっ……と深部を突かれるから、祐介は呻き声をあげる。
「くっ……!」
話をすることで思考が回りだしたのと同時に、鈍かった感覚も戻ってきたようだった。
グヂュッとした水音をたてながら穿ってくる男の肩を、祐介は押し返そうと力を入れる。
「やっ……痛いっ、いやだ……っ」
とにかく一度、離れてほしいという意思を示したけれど、受け入れられることはない。それどころか、さらに深部を突かれるから祐介は声をあげた。
「ああ……っ、くる……し……いっ」
太い異物に体内を犯されることが苦しくて、眉を弱く寄せて訴える。
「やだ……っ、抜い、て……っ」
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