誘惑のスウィートロマンス

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- 本販売日:
- 2007/04/25
- ISBN:
- 978-4-8296-5469-9
書籍紹介
普通キスは好きな相手にしかしない
大学生の早川深雪は、高校時代の友人の弟の家庭教師をやることになった。初めて訪ねた早々、西尾家長男の真先に、「頼りなさそうだから帰れ」と言われてしまった。真先は、末っ子の葉月を溺愛しているのだ。なんとか家庭教師を始めた深雪だが、葉月からテストで百点取ったからキスしてと迫られているところを、真先に目撃され殴られた! 真先の代わりに詫びてくれた次男の夏生にも何故か口説かれて…深雪の混乱は深まるばかり!?
立ち読み
「久しぶりに来たと思ったら、ずいぶん可愛い子を連れてるじゃないか」
シェフはニコニコしながら、僕を見て言った。
か、可愛い子……?
もしかして、葉月か誰かと間違われてるのか。でも、いくらなんでも、中学生には見えないと思うなあ。女の子に間違われることは、まあ、たまーにある。けど、真先がエスコートするのは、もっと綺麗で上品な女性だろう。そのほうが似合う。
もし万が一、僕が真先の恋人の女の子にでも間違われてるなら、即座に否定しようと、僕は身構えてた。
真先はちらりと僕を見ると、口元に笑みを浮かべた。
「そうだろう?」
それは……冗談なのかな。真先は冗談なんか言いそうにないタイプに見えるが、友人に対しては別なのかもしれない。
「恋人か?」
ああ、やっぱり!
僕が否定しようと口を開いたときには、真先がもう返事をしていた。
「いや……」
真先はまた僕のほうを見る。今度は顔をシェフのほうに向けているのに、流し目みたいな感じで僕のほうに視線を向けたんだ。しかも、妙に自信ありげに微笑んで。
な、何……っ?
この目つきは。この微笑みは。
僕は意味が判らずドキドキした。
なんというか、真先がこんな表情をするとは思わなかったんだ。冬貴は雑誌なんかでそんな色っぽい目つきをしてるときがあるよ。だけど、あれは営業用だって言ってたし、それに似た表情で、真先が僕を見るとは思わなかったんだ。
心臓がドキドキしてくる。
落ち着けってば。何をそんなに興奮してるんだ。
僕は必死で自分をなだめた。
シェフはニコニコしながら、僕を見て言った。
か、可愛い子……?
もしかして、葉月か誰かと間違われてるのか。でも、いくらなんでも、中学生には見えないと思うなあ。女の子に間違われることは、まあ、たまーにある。けど、真先がエスコートするのは、もっと綺麗で上品な女性だろう。そのほうが似合う。
もし万が一、僕が真先の恋人の女の子にでも間違われてるなら、即座に否定しようと、僕は身構えてた。
真先はちらりと僕を見ると、口元に笑みを浮かべた。
「そうだろう?」
それは……冗談なのかな。真先は冗談なんか言いそうにないタイプに見えるが、友人に対しては別なのかもしれない。
「恋人か?」
ああ、やっぱり!
僕が否定しようと口を開いたときには、真先がもう返事をしていた。
「いや……」
真先はまた僕のほうを見る。今度は顔をシェフのほうに向けているのに、流し目みたいな感じで僕のほうに視線を向けたんだ。しかも、妙に自信ありげに微笑んで。
な、何……っ?
この目つきは。この微笑みは。
僕は意味が判らずドキドキした。
なんというか、真先がこんな表情をするとは思わなかったんだ。冬貴は雑誌なんかでそんな色っぽい目つきをしてるときがあるよ。だけど、あれは営業用だって言ってたし、それに似た表情で、真先が僕を見るとは思わなかったんだ。
心臓がドキドキしてくる。
落ち着けってば。何をそんなに興奮してるんだ。
僕は必死で自分をなだめた。
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