ロマンスの王様・〈下〉
-truth-

本を購入

本価格:524(税込)

  • 本販売日:
    2006/12/25
    電子書籍販売日:
    2010/10/22
    ISBN:
    978-4-8296-5459-0
書籍紹介

お前は髪の毛一筋まで俺のものだ

テオドールに脅されたセックスだったのに、心ならずも性技の虜にされてゆくリュウ。まるでリュウはテオドールのものとでもいうように、強く独占されてゆく。だが、いまだリュウの心に残るのは幼馴染みのユーゼフへの想いだ。そんな中、テオドールが、ふとした瞬間見せるユーゼフに似た優しさは、リュウの心に変化をもたらす。封印された真実が明かされるとき、リュウを襲ったものは…? 書き下ろしショートストーリーを収録した、「ロマンスの王様」完結編!
立ち読み
「う…ん…っん…あ…っ」
  リュウはテオドールの肩にしがみつき、きつく目を閉じてされるままにその注入を味わった。隠し得ない恍惚が、リュウの顔に浮かぶ。顔を紅く染め、しどけなく開かれた唇からは透明な涎が流れる。
「く…っ」
  いつもより少し早く、テオドールがリュウの中で達した。どくん、とテオドールのペニスが、自分の中で躍動するのをリュウは感じる。萎えたそれが引き抜かれてゆく感触にさえ、リュウは身悶えた。
「リュウ…?」
  中途半端なままのリュウ自身を愛撫しようとしたテオドールを、リュウが止めた。今日のテオドールは、明らかにいつもと違う。あの嬲るような意地の悪さはなく、リュウが欲しがればいくらでも達かせてくれた。けれどリュウが本当に欲しいのは、甘い愛撫ではなかった。リュウは緩慢に身を起こし、萎えたテオドールの男根を掴む。
  テオドールの目が、一瞬驚愕に見開かれた。リュウが、微塵の戸惑いも見せず…、それを口に含んだ。
「ん…く…っ」
  たった今自分の中で放たれた精液に濡れたそれを、リュウは音をたててしゃぶった。以前無理やり口に捩じこまれた時とは別人のような大胆さだった。愛しむように、甘く吸いつく。
「…リュウ」
  テオドールの掌が、肉棒を口いっぱいに含んだリュウの頬に添えられた。ほどなくテオドールのそれは、再び固く、大きくそそり立つ。
おすすめの関連本・電子書籍
アイコンについて
  • プラチナ文庫
  • プラチナ文庫 アリス
  • プラチナ文庫 艶
  • ラピス文庫
  • f-LAPIS
  • プランタンe-Boys!