淫らに咲く夜の花嫁

-
- 本販売日:
- 2006/10/25
- ISBN:
- 978-4-8296-5451-4
書籍紹介
体をみがいてこい。今夜は初夜だからな。
五月晴れの吉日、喜多村柊は姉の身代わりとして花嫁になった。花婿は、ブライダル業界のトップ企業「TOJOH YUKI」の経営者、東條光顕だ。「TOJOH YUKI」と合併を予定している生花卸業「花喜」の跡継ぎである柊にとって、東條は冷酷非道な社長だ。柊は、そんな相手から思いがけなく初夜のベッドの相手を望まれ、しかも東條らしからぬ執拗な愛技で無垢な身体を嬲られる。身代わりとは思えないほど求められることに戸惑う柊は…。
立ち読み
「……ダメ……です。食事の用意が……」
「手が止まっている。早くしないと、こっちの準備のほうが先にできてしまうぞ」
無理に包丁を動かして、みじん切りの続きをするが、その間も東條は柊を『食べる』用意をしている。
「ダメですったら……。あ……」
図らずも柊の口から濡れた声が漏れてしまった。
潤滑剤もないのに、指を入れられて掻き回されただけで、少しずつ自分の中が綻んでいくのがわかる。
「あ…………っ」
東條が少し腰を落とし、下から突くように挿入された。苦しいのは先端の太い部分が入るまで。息をつめてその瞬間を待てば、あとは奥までスムーズに入ってくれる。
柊はシンクの縁を掴み、東條が動きやすいように、少し足を開いて爪先立った。そのはずみに中が少し締まったらしい。耳元に東條のくぐもったような声が聞こえた。
「ずいぶん……馴れたな。最初はどうなることかと思ったが……」
「…………」
もうすでに身体は男との行為の悦さを知ってしまった。心にはわだかまりがあるというのに。
灼熱の棒が何度も出入りを繰り返す。東條は少し浅い場所を擦るように身体をゆすった。そこが柊の弱い場所だと気づいているのだ。
「う……く……っ」
自分が感じているのを悟られないよう、柊は唇をかみしめた。それは自分の意に反して男に抱かれなくてはいけない自分の、男としての矜持である。
「手が止まっている。早くしないと、こっちの準備のほうが先にできてしまうぞ」
無理に包丁を動かして、みじん切りの続きをするが、その間も東條は柊を『食べる』用意をしている。
「ダメですったら……。あ……」
図らずも柊の口から濡れた声が漏れてしまった。
潤滑剤もないのに、指を入れられて掻き回されただけで、少しずつ自分の中が綻んでいくのがわかる。
「あ…………っ」
東條が少し腰を落とし、下から突くように挿入された。苦しいのは先端の太い部分が入るまで。息をつめてその瞬間を待てば、あとは奥までスムーズに入ってくれる。
柊はシンクの縁を掴み、東條が動きやすいように、少し足を開いて爪先立った。そのはずみに中が少し締まったらしい。耳元に東條のくぐもったような声が聞こえた。
「ずいぶん……馴れたな。最初はどうなることかと思ったが……」
「…………」
もうすでに身体は男との行為の悦さを知ってしまった。心にはわだかまりがあるというのに。
灼熱の棒が何度も出入りを繰り返す。東條は少し浅い場所を擦るように身体をゆすった。そこが柊の弱い場所だと気づいているのだ。
「う……く……っ」
自分が感じているのを悟られないよう、柊は唇をかみしめた。それは自分の意に反して男に抱かれなくてはいけない自分の、男としての矜持である。
おすすめの関連本・電子書籍
電子書籍の閲覧方法をお選びいただけます
ブラウザビューアで読む
ビューアアプリ「book-in-the-box」で読む

ブラウザ上ですぐに電子書籍をお読みいただけます。ビューアアプリのインストールは必要ありません。
- 【通信環境】オンライン
- 【アプリ】必要なし
※ページ遷移するごとに通信が発生します。ご利用の端末のご契約内容をご確認ください。 通信状況がよくない環境では、閲覧が困難な場合があります。予めご了承ください。

アプリに電子書籍をダウンロードすれば、いつでもどこでもお読みいただけます。
- 【通信環境】オフライン OK
- 【アプリ】必要
※ビューアアプリ「book-in-the-box」はMacOS非対応です。 MacOSをお使いの方は、アプリでの閲覧はできません。 ※閲覧については推奨環境をご確認ください。
「book-in-the-box」ダウンロードサイト- プラチナ文庫
- 書籍詳細