魔王の虜
書籍紹介
むしろ刺激的でそそられるだろ?
健気は父親から命じられ、取引先企業の社長秘書に。でも、社長の真生は容赦ない性格で、使えないお坊ちゃまの健気をイチから教育しなおすと宣言して!?
立ち読み
「どうせお前みたいなガキは親にも教師にも手をあげられたことがないんだろ?」
魔王は甘やかされて育った俺を見透かしたように聞いてくる。
たしかに俺は親や教師に手をあげられるどころか、遅刻をして叱られるなんて思ったことすらなかった。
「俺の下で働くからにはキッチリ躾けてやるからな」
魔王はさっきまで俺の尻を痛めつけていた大きな手で、クシャッと俺の頭を撫でながら尊大な口調で言う。
ますますガキ扱いされてるみたいでムカツクのに、なぜか俺の胸にホッとしたような甘い感情がこみあげてくる。
「よかったですね」
「よくねぇ!」
相変わらずニコニコ笑っている真中さんに俺は八つ当たりをするように叫んだ。
なんで二十歳にもなって他人に躾けられなくちゃなんねーんだよっ!
「また遅刻したら、今度はズボンもパンツも下ろして生尻を叩くぞ」
魔王は俺の頭を撫でながら顔を覗き込んで恐ろしいことを言った。
「嫌だ!」
「嫌だったら遅刻するなってコトだ」
弾かれたように拒絶する俺に魔王はあっさりと言ってくれる。
「うー、チクショー」
魔王は甘やかされて育った俺を見透かしたように聞いてくる。
たしかに俺は親や教師に手をあげられるどころか、遅刻をして叱られるなんて思ったことすらなかった。
「俺の下で働くからにはキッチリ躾けてやるからな」
魔王はさっきまで俺の尻を痛めつけていた大きな手で、クシャッと俺の頭を撫でながら尊大な口調で言う。
ますますガキ扱いされてるみたいでムカツクのに、なぜか俺の胸にホッとしたような甘い感情がこみあげてくる。
「よかったですね」
「よくねぇ!」
相変わらずニコニコ笑っている真中さんに俺は八つ当たりをするように叫んだ。
なんで二十歳にもなって他人に躾けられなくちゃなんねーんだよっ!
「また遅刻したら、今度はズボンもパンツも下ろして生尻を叩くぞ」
魔王は俺の頭を撫でながら顔を覗き込んで恐ろしいことを言った。
「嫌だ!」
「嫌だったら遅刻するなってコトだ」
弾かれたように拒絶する俺に魔王はあっさりと言ってくれる。
「うー、チクショー」
おすすめの関連本・電子書籍
- プラチナ文庫
- 書籍詳細