夜は苦く甘やかな
書籍紹介
オレは楽な恋愛がしたいのか?
会人になったばかりの由唯の恋人は、未だ学生の蓮。年下の蓮に甘えてばかりはいられないと思った由唯は、会社の上司を頼るようになり、二人の気持ちはすれ違っていく。
立ち読み
「なに怒ってんだよ?」
「……」
蓮はなにも言わずに、オレをうつ伏せにひっくり返した。
「蓮…」
いいかげんに機嫌を直してくれよ…と言おうとして、言えなくなってしまった。
背中の中心を這う、蓮の唇の微妙なタッチが、息を乱す。
指が一本、唇と同じラインを辿って、その延長線上まで延びていく。
そしてその指が、ゆっくりと挿しこまれた。
「…っ」
オレとしては、そんなにじっくり慣らさなくても…と思うんだけどな。
蓮が冷静なぶん、その時間は気恥ずかしい。
それは六年経っても変わらない。
指が二本に増えて、もうだいぶ解れただろうとオレ自身が感じても、蓮はそれをやめようとしなかった。
「蓮…もうやだよ」
このまま指でイカされてしまいそうでそう訴えるけど、蓮は動きを止めない。
「由唯…本当はどうしたい?」
え──?
なんとなく、この状況をどうしたいのか聞いてるのとはニュアンスが違う気がした。
「……」
蓮はなにも言わずに、オレをうつ伏せにひっくり返した。
「蓮…」
いいかげんに機嫌を直してくれよ…と言おうとして、言えなくなってしまった。
背中の中心を這う、蓮の唇の微妙なタッチが、息を乱す。
指が一本、唇と同じラインを辿って、その延長線上まで延びていく。
そしてその指が、ゆっくりと挿しこまれた。
「…っ」
オレとしては、そんなにじっくり慣らさなくても…と思うんだけどな。
蓮が冷静なぶん、その時間は気恥ずかしい。
それは六年経っても変わらない。
指が二本に増えて、もうだいぶ解れただろうとオレ自身が感じても、蓮はそれをやめようとしなかった。
「蓮…もうやだよ」
このまま指でイカされてしまいそうでそう訴えるけど、蓮は動きを止めない。
「由唯…本当はどうしたい?」
え──?
なんとなく、この状況をどうしたいのか聞いてるのとはニュアンスが違う気がした。
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