愛ノシツケ
書籍紹介
お仕置きもうおしまい…?
家出して日本を出ようとした朝陽は空港で若きホテル王・光輝と出会う。自身の政略結婚を破談にしたい光輝から、飛行機代の代わりに愛人になってほしいと言われて!?
立ち読み
「まさか俺のこと、ずっとこの檻に閉じこめとく気じゃねーよな…?」
光輝がまだ自分を檻から出す気がないとわかって、朝陽は頬を引きつらせながらオソルオソル尋ねた。
「朝陽がずっと僕の側にいるって約束してくれるなら、出してあげてもいいよ」
光輝はニッコリと笑って条件を出してくる。
ずっとなんて曖昧な表現に朝陽はますます考え込んでしまう。
そこには一生なんて意味が含まれるかもしれないし、逆に本当は四六時中一緒にいれるはずがないとわかってもいるはずだ。
「俺だって本当は光輝の側を離れたくない」
とりあえず朝陽は率直な気持ちを伝えることにした。
「朝陽…」
「でも、こんなふうに閉じこめられて、一方的に約束を促されるなんて嫌だ…!」
途端に嬉しそうに破顔する光輝をキッと見据えて、朝陽はキッパリとした口調で光輝のやり方を否定する。
「そう…」
スッと表情をなくして頷いた光輝に朝陽は動揺してしまう。
もっと自分の気持ちを上手く伝える言葉があるはずなのに、光輝を怒らせてしまうような言い方しかできないなんてもどかしい。
「午後になったらハナウマの家に帰るから」
焦る朝陽に光輝は静かな口調で告げた。
「俺…は?」
「心配しなくても、朝陽は檻ごと運んであげる」
ここに置いていかれるのではないかという不安で表情を強張らせる朝陽に、光輝はクスッと笑って心配する必要はないと教えてやる。
「だから俺は猛獣じゃなーいっ!」
光輝がまだ自分を檻から出す気がないとわかって、朝陽は頬を引きつらせながらオソルオソル尋ねた。
「朝陽がずっと僕の側にいるって約束してくれるなら、出してあげてもいいよ」
光輝はニッコリと笑って条件を出してくる。
ずっとなんて曖昧な表現に朝陽はますます考え込んでしまう。
そこには一生なんて意味が含まれるかもしれないし、逆に本当は四六時中一緒にいれるはずがないとわかってもいるはずだ。
「俺だって本当は光輝の側を離れたくない」
とりあえず朝陽は率直な気持ちを伝えることにした。
「朝陽…」
「でも、こんなふうに閉じこめられて、一方的に約束を促されるなんて嫌だ…!」
途端に嬉しそうに破顔する光輝をキッと見据えて、朝陽はキッパリとした口調で光輝のやり方を否定する。
「そう…」
スッと表情をなくして頷いた光輝に朝陽は動揺してしまう。
もっと自分の気持ちを上手く伝える言葉があるはずなのに、光輝を怒らせてしまうような言い方しかできないなんてもどかしい。
「午後になったらハナウマの家に帰るから」
焦る朝陽に光輝は静かな口調で告げた。
「俺…は?」
「心配しなくても、朝陽は檻ごと運んであげる」
ここに置いていかれるのではないかという不安で表情を強張らせる朝陽に、光輝はクスッと笑って心配する必要はないと教えてやる。
「だから俺は猛獣じゃなーいっ!」
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