紳士の皮をかぶったケモノ
書籍紹介
よくも…オレを騙してくれたな!
憧れの建築デザイナーの神沢と話ができた高校生の真治は、神沢に誘われて美術館やマンションに行っていたが、何故か神沢とキスを試してみることに…!?
立ち読み
オレは何がなんだか判らなくなってきた。
だって、そもそも神沢さんがキスのことを持ち出したのは、オレが男とキスしたことを気に病んでるからじゃなかったっけ。何度でもキスすれば、気にならなくなるんだから、神沢さんはオレを助けてくれようしているんじゃないかな。
それなのに、オレのほうが神沢さんを嫌がるなんて、とんでもないことだ。
「私ならキスをしてもいい?」
穏やかな声で尋ねられ、オレは顔がカーッと熱くなってきた。
神沢さんの顔立ちはすごく整っていて、綺麗なんだ。女の人とは違うけど、たぶん顔を近づけても嫌悪感はないと思う。
そうだ。神沢さんなら……。
オレが長年心の奥底にわだかまっていたものを消してくれるかもしれない。
ドキドキしながら、オレは神沢さんの目を見て、それからそっとうなずいた。
神沢さんはオレの両肩に手を置く。顔がますます近づいて、オレはどうしていいか判らず、目を閉じた。
まるで、キスしてって誘ってるみたいだ。
顔が近づく気配がする。
心臓がどうにかなるみたいに、すごい勢いで動いているのが判る。どうしよう。オレ、早まった選択をしちゃったんじゃないかな。
そのとき、唇に柔らかいものが触れた。
だって、そもそも神沢さんがキスのことを持ち出したのは、オレが男とキスしたことを気に病んでるからじゃなかったっけ。何度でもキスすれば、気にならなくなるんだから、神沢さんはオレを助けてくれようしているんじゃないかな。
それなのに、オレのほうが神沢さんを嫌がるなんて、とんでもないことだ。
「私ならキスをしてもいい?」
穏やかな声で尋ねられ、オレは顔がカーッと熱くなってきた。
神沢さんの顔立ちはすごく整っていて、綺麗なんだ。女の人とは違うけど、たぶん顔を近づけても嫌悪感はないと思う。
そうだ。神沢さんなら……。
オレが長年心の奥底にわだかまっていたものを消してくれるかもしれない。
ドキドキしながら、オレは神沢さんの目を見て、それからそっとうなずいた。
神沢さんはオレの両肩に手を置く。顔がますます近づいて、オレはどうしていいか判らず、目を閉じた。
まるで、キスしてって誘ってるみたいだ。
顔が近づく気配がする。
心臓がどうにかなるみたいに、すごい勢いで動いているのが判る。どうしよう。オレ、早まった選択をしちゃったんじゃないかな。
そのとき、唇に柔らかいものが触れた。
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