君の瞳でとどめを刺して
書籍紹介
寝てなよ、起こすのは一ヵ所だけでいいから
中学生の深咲は隣家の大学生・武彦にふられて大ショック。下僕なはずの武彦をモノにしろと兄にそそのかされた深咲は……。
立ち読み
「まるで召使いと、お嬢様だな」
高畑は頬杖をついて、深咲の言うことをなんでも聞いている武彦をおもしろそうに見る。
「違うよ! 武彦は俺の恋人なんだから」
深咲は高畑を睨みつけて、武彦の胴に回した手に力をこめた。
「ええっ?」
従業員を呼んでオーダーしようとしていた武彦は、手を挙げたまま固まってしまう。
「とてもそうは見えないけどね」
高畑は余裕たっぷりの笑みを見せる。
「深咲は武彦にキスして、出してもらったみたいですよ」
たこ焼きを食べていて会話に加わっていなかった省吾は、しらっとしていきなり爆弾発言をした。
やっとおもしろくなってきそうなのに、ここで終わらせてはもったいない。
「武彦がそんなことをしたのかい?」
高畑は驚いて、武彦を見る。
とても、自分からそんなことをする甲斐性があるとは思えない。
「先輩、そっ、それは!」
武彦は真っ赤になって、言葉に詰まる。
キスは深咲にいきなりされたんだし、オナニーを教えてくれと言われて教えただけなのだが、なんだか本当のことを言ったらとても情けない。
召使いどころか、年下の深咲に下僕扱いされているのが高畑にわかってしまう。
それはあまりにも惨めである。
高畑は頬杖をついて、深咲の言うことをなんでも聞いている武彦をおもしろそうに見る。
「違うよ! 武彦は俺の恋人なんだから」
深咲は高畑を睨みつけて、武彦の胴に回した手に力をこめた。
「ええっ?」
従業員を呼んでオーダーしようとしていた武彦は、手を挙げたまま固まってしまう。
「とてもそうは見えないけどね」
高畑は余裕たっぷりの笑みを見せる。
「深咲は武彦にキスして、出してもらったみたいですよ」
たこ焼きを食べていて会話に加わっていなかった省吾は、しらっとしていきなり爆弾発言をした。
やっとおもしろくなってきそうなのに、ここで終わらせてはもったいない。
「武彦がそんなことをしたのかい?」
高畑は驚いて、武彦を見る。
とても、自分からそんなことをする甲斐性があるとは思えない。
「先輩、そっ、それは!」
武彦は真っ赤になって、言葉に詰まる。
キスは深咲にいきなりされたんだし、オナニーを教えてくれと言われて教えただけなのだが、なんだか本当のことを言ったらとても情けない。
召使いどころか、年下の深咲に下僕扱いされているのが高畑にわかってしまう。
それはあまりにも惨めである。
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