拉致ってラブ!

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本価格:607(税込)

  • 本販売日:
    2004/11/10
    ISBN:
    978-4-8296-2263-6
書籍紹介

――ていうか、いきなり監禁かよ!?

いきなり拉致られて、しかも監禁!? 可愛い顔して凶暴な仁は、鬼畜なインテリ大学生・瑛に、鉄の檻へ閉じこめられてしまった!「乳首とお尻で気持ちよくなろうな」全裸のまま手錠や首輪をはめられ、淫らな交わりを――って、これじゃまるで性の奴隷!? 悔しいのに、憎いのに、瑛の与えてくる深い悦楽に溺れていきそうで。その上、言葉とは裏腹な優しさをかいま見せる瑛に、仁はしだいに心惹かれてしまい……? 屈辱とエロスにまみれた監禁生活ハート
立ち読み
「なんでそんな食べ方するんだ……」
「そんな食べ方って?」
「官能……いや、なんでもない。気のせいだと思う」
「俺の食い方にいちいち文句つけんな。ボケ」
  またアイスの角度が変わった。こんどはまっすぐに立っている。
  側面そっちのけで、先端ばかりしゃぶっていたことに対する心遣いだろうと仁は解釈し、そこにも唇を這わせた。アイスキャンデーはまんべんなく舐め溶かしていかないと、急に溶け落ちて取り返しのつかないことになるのだから。
  根本の方からじっくりと舐め上げる。次第に舌が疲れてきたので、あまり力を入れずにべったりと当てるだけにし、頭を動かす。
  すると瑛はまたアイスの角度を変えてきた。今度は斜め上四十五度くらいに傾けて立て、仁の口に先端を突っ込んでくる。
  そのまま前後にゆっくりと動かし始めた。
  ああ、俺が頭動かしてたから、疲れないように気を遣ってるのかな?  ――たかがアイスのことながら、仁はあれこれと考えを巡らせる。
  ここまでいろいろ考え、そして味わいながらアイスを舐めるのは、彼の十六年間の人生で初めてのことだった。
  ゆっくりと味わえるように、そして喉を突かないように……瑛は絶妙な加減でアイスを仁の口に出し入れする。
  そしていつのまにか椅子から降り、仁同様の体育座りになっていた。
「……おいしいか?」
「ああ、すげえうめえよ」
  棒までぺろぺろと舐めて、デザートは終了。
  いざ食べ終えてみると、あっけなくて名残惜しい。何も残ってない棒に甘さを求めて、仁はつい、ちゅっちゅと音を立てて吸ってしまった。
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