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プランタン出版 TOP>指先の愛撫
「陶器が直るまで一緒にここにいてもらうだけだ。そのあいだは夜の相手もしてもらう」陶磁器の修復を手がける美樹は、不動産会社を営む大道寺から、人違いで、顧客に身体も売っていると誤解されてしまう。大道寺の家に強引に連れてこられ、美樹は同居しながら仕事を請けることに。セックスを無理強いされても、一目見たときから大道寺に惹かれていたせいで真実を告白できず…。美樹を見誤ったままの大道寺から夜毎抱かれていたが!?
オトナの男★★★★★ 束縛★★★★
| 発行年月 | 2007年08月発売 | ||||
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| 定価 |
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関連リンク
神谷美樹[受け]
25歳 陶磁器を扱う「泡沫屋」を友人と共同経営中。補修の腕に関しては目利きの人たちのお墨付き。器量はいいが、身持ちが固くて恋愛経験値低め。
大道寺行久[攻め]
29歳 不動産会社社長。陶器の補修を依頼するため、「泡沫屋」へ。気に入った客を喰うという店主についての噂を、美樹についてのものだと思い込むが…。
美樹には、心を奪われると、つい動きを止めてじっとその対象物を凝視しつづけてしまう癖がある。それを美樹の友人知人たちに、美樹の病気がはじまった、と揶揄されることが多い。
男は射抜くような強い視線で美樹を見つめ、口角を上げて笑った。
皮肉っぽく、嘲笑するような笑みが、美樹を現実に引き戻す。
たしかにこれは一種の病気だなと、我に返った美樹はさすがに苦笑してしまった。いまだかつて間を対象にして、こんなふうに動きを止めて凝視してしまったのは、はじめてだ。芸術作品や骨董なら見とれるのもありだろうが、このシチュエーションで同性に見とれていては、凝視された側は何事かと不審を抱いて当然だろう。
「私はエレベーター係ではないのだが。君はエレベーターに乗るのつもりなのか? それとも違うのかな?」
しかも男はそう美樹に語りかけてきた。どうやら動きを止めてしまった美樹を待って、エレベーターのドアの開閉ボタンをずっと押してくれていたらしい。
「す……すみません。乗ります」
慌ててエレベーターに駆け込むと、男は軽く肩をすくめた。美樹と入れ替わるように、男がエレベーターから降りる。