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プランタン出版 TOP>極・秘
叔父に身売りを迫られた上に従兄弟に襲われた茂幸は、逃げ出した先で慶治という男と一晩限りの恋人となった。翌朝男は渡米、二度と会わないはずだった――。五年後、極道に入った茂幸は慶治と再会する。ずっと慶治を想ってきた茂幸は素直に喜ぶが、やくざになったことをひどく責められてしまう。そしてじつは慶治は現職の警視、しかも阿修羅の化粧彫りを背負う、やくざより危険な男と知らないまま茂幸の想いは熱くなっていく――。
オトナの男★★★★★ 刺青★★★★★
| シリーズ | 極・愛 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 発行年月 | 2006年12月発売 | ||||
| 定価 |
|
関連リンク
脇坂茂幸[受け]
磐田会系八島組のペーペーやくざ。19歳。ガキくささが抜けない、組の中で庇護されてしまうようなアイドル的存在。一度だけ抱かれた慶治を忘れられず、ずっと変わらぬ想いを抱き続けてきた。
久岡慶治[攻め]
エリート警視。育ての親は警察官だが、出生に秘密があり阿修羅の刺青を背負う。五年前、素性を明かさないまま茂幸と一夜を共にしたことがある。刑事でありながら磐田会傘下の組長になるよう誘われている。
『慶治さん…』
その腕には茂幸が付けたキスの痕が点々としている。茂幸は慶治が起きたら怒るだろうなと思いつつも、ついつい同じことを繰り返した。
「ん…っ」
だが、何度目かのそれをすると、慶治は身じろいだ。
唇が触れた腕が擽ったのか、寝返りを打って、空いた片手で腕を擦った。
『やばっ…って、え!?』
慶治が、茂幸に背中を向ける。
『阿修羅―――――!?』
たが、その瞬間。茂幸は若武者のような阿修羅像に睨まれ、飛び起きた。
「なっ…、なんだよ。これ…阿修羅の刺青――――?」
三つの顔を持つ勇ましい神を描いたそれは、驚愕する茂幸をじっと見つめていた。
「なんで? なんで…慶治さんり背中に、こんなのが?」
忘れ去られていた警戒心が、茂幸の中に蘇る。
「ちょっと、起きろよ!! なんだよ、この刺青は!!」
「ん…っ?」
「あんた、あんたまさか実は…なんて言うんじゃないだろうな。俺を、あの時俺を助けておいて、実は自分もやくざだったって、言うんじゃないだろうな!!」
慶治を揺り起こした茂幸の顔には、怒気はあっても恋心はない。戸惑いながらも一人の漢として育った顔が、初めて慶治に晒される。
「っと、しまった。こんなじゃれたセックスで見せちまうなんて、俺もどうかしてるな」