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プランタン出版 TOP>人肌の秘めごと
女性人気の高い元戦場カメラマン・塔野匡毅の風景写真集を刊行するため、経営難に喘ぐ橘出版副社長・和叉は彼に会う。が、住み込みでモデルをしろと条件を出された。馬乗りになられた状態で迫られ、逃れたい一心で承諾するものの、和叉は過去にレイプされて以来、写真と他人の体温を嫌悪しているのだ。撮影時、塔野は頑なに理性を保とうとする和叉に淫らな表情を要求する。カメラの放つ閃光は暴力的に和叉の心を浸蝕してきて――。
せつなさ★★★★ 興奮★★★★★
| 発行年月 | 2007年02月発売 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 定価 |
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関連リンク
橘和叉[受け]
ウェットな人間関係を嫌って外資系証券会社に勤めていたが、父親の経営する出版社を建て直すために一時的に橘出版の副社長となる。過去に強姦されて以来、写真を撮られることと、他人の体温を嫌悪している。
塔野匡毅[攻め]
戦場専門からアート系に転身したフリーのカメラマン。戦地にいるような荒い色気の漂う容貌から女性人気が高く、出版社各社が塔野の写真集を刊行したいと狙っている。
「おまえさぁ、ホントに綺麗なツラしてるなぁ。そもそも骨格が慎ましやかで、イイんだよな。こういうお堅い中高の顔があられもなくなっていくの、最っ高にそそられる」
勝手なことを並べ立てて、塔野はふたたびカメラを拾い上げた。
口から透明な液体を零して苦しく噎せながら、和叉は酒で濡れた眼鏡越しに男を睨みつけた。次から次へと焚かれるフラッシュに脳の奥底まで焦がされていく。
「そんな反抗的な目ぇしても色っぽいだけだっての。その口元のホクロも悪女っぽくてヤバいぜ?」
口のなかも外も、揮発性の液体のせいで焼けるようだ。
「毛細血管が浮いて、肌がやらしい色になってるぞ」
もともと酒には強くない。そのうえ、嫌悪している写真を撮りまくられているのだ。感覚がなくなりそうなぐらいジンジンしている唇を噛み締める。
「なぁ、副社長さん」
ファインダーを覗いたまま、塔野が欲情した男の声音を出す。
「俺の専属モデルになれよ。そしたら、橘出版で風景写真集を出してやる」
悪い冗談だ。
「こんな扱いを……されて、モデルを引き受ける人間が、いると…思うんですか? どいてくださいっ」
「仕方ねぇな。もうちょっとその気にさせてやるか」
愉しげに鼻を鳴らすと、塔野はカメラを床に滑らせて、和叉の鳩尾から退いた。重く潰されていた腹部がふっと楽になったとたん、和叉は激しく噎せてしまう。その噎せている和叉のスラックスの腰へと男の手が這った。ベルトが素早く外されて、ジッパーを一瞬で開けられる。ボクサータイプの下着のウエストがぐっと掴み下ろされた。
「な……っ」
性器が、空気に触れる心許ない感覚。ほんの数秒であられもない姿にさせられてしまっていた。