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鏡の国のファントム

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書籍紹介

あなたの孤独を、癒したい──

料理に携わる仕事がしたいと、上京した上野雅紀。しかし、理想とは違い、仕事は居酒屋の厨房でアルバイトで、その日暮らしをしていた。そんな中、母が倒れ、なんとか金銭面だけでも助けたくなった雅紀は、人の紹介で身体を売る決心をする。客と間違えた男に暴力を受けた雅紀は、待ち合わせのホテルから追い出されそうになるが、身なりのいい紳士に助けられる。その男、藤崎玲央もまた客ではなかったが、一週間で雅紀を買おうと言いだし──。
立ち読み
「それも脱げ」
  雅紀がぐずぐずしていると、玲央が冷たく言い放った。
「分かったよ!」
  荒げた声で返事をして、下着を脱いだ。
  これがごく一般的な男のまえでのことだとしたら、胸を張っていられる程度の体格はしていると思う。
  細すぎるわけでもないし、太すぎるわけでもない。
  ガテン系ではないけれど、厨房でめいっぱい働いている程度の筋肉はついている、ちょうどよいバランスのとれた体だと思う。
  やや色白で体毛が薄いから、見る人によっては少しひよわに見えるかもしれないけれど、いまの時代はそちらのほうが綺麗、と言われる。
  だけど、玲央のまえでは。
  貧相な体だと思われているのかなと思うと、脱いだ下着を隅に放ったまま、雅紀は顔を上げることができなくなった。
  けれど、気にしすぎていると思われるのもそれはそれでしゃくだ。
  黙りこくったまま一言も発しない玲央の様子が気になった。あきれ果てて言葉を失うくらい、どうしようもない体だとでも思ったのか。
  悔しくてギリと奥歯を噛んだ雅紀は、決意してふっと玲央に視線を向けた。
  玲央は、雅紀の体を鑑賞していた目を止め、ひとり言のように呟いた。
「……ヴェロッキオのダヴィデに似てる」
  ヴェロッキオ、と聞こえたけれど、ヴェロッキオがなにを意味するのか、そもそも本当にヴェロッキオと呟いたのかさえ雅紀は分からなかった。ダヴィデのほうは聞いたことがあるけれど、ミケランジェロの彫像ではなかっただろうか。
  訊いてみようかと見上げた玲央の顔は、なぜか急に不機嫌そのものになっていた。
  やはり、この体が気に入らなかったのか。
  スーツのネクタイひとつ緩めていない相手に、素裸で対峙している心もとなさも手伝って、なんだか弱気が押し寄せてくる。
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