純情はぁと解放区
書籍紹介
だらしなく胸元をはだけるな! 風紀を乱す!
わざとだらしない格好をして、従兄弟にして生徒会長の英の気をひこうとしてきた律は、クリスマスに勝負をかけようと……?
立ち読み
「だから、言ってるだろう? おまえがプレゼントだって…」
プレゼントには、リボンがなきゃ…。
英は言うと、まだハダケている律の首に、律の胸もとから覗いているエンジのリボンタイを、じかに巻きつける。
「ん…っ」
喉元に触れる、英の冷たい指先に、律はビクンとカラダを震わせる。
「英、長いこと、待ってた?」
「いや。そんなには…。おまえがくるのを待っているのは、楽しかったよ」
「英…?」
どういうことなのだろう?
うっとうしがられて、嫌われていたんじゃなかったのだろうか?
「律…」
顎を捕えらえて、ゆっくりと引き寄せられる。
唇が重なり、豆電球でライトアップされた周りの木々が、ダンスを踊るみたいに、風にざわざわと揺れた。
「寒くないか?」
重なったときと同じくらいゆっくりと、唇が離れて、英が尋ねる。
「全然…。熱いくらいだ」
もう一度唇が、すり合わされて、律は我慢できずに、舌を覗かせてしまう。
その舌に、英は軽く歯を立てた。
「いひゃ…」
顔をしかめる律を、英は笑いながら、ぎゅっ…と抱きしめる。
「こ、この…っ」
律は、英の首に腕をまわして、絞め返してやろうとするけれども、その前に胸もとに忍びこんだ英の手に、突起をつねられてしまう。
「ひゃ…っ」
ビクンと反らした喉に、痛いくらいの口づけ。
「かわいい、律…。いじめたくて、たまらなかった」
情感たっぷりに、そんな台詞をささやかれても…。
そのとき、不意に、パーティ会場から聞こえてくる音楽が、大きくなった。
プレゼントには、リボンがなきゃ…。
英は言うと、まだハダケている律の首に、律の胸もとから覗いているエンジのリボンタイを、じかに巻きつける。
「ん…っ」
喉元に触れる、英の冷たい指先に、律はビクンとカラダを震わせる。
「英、長いこと、待ってた?」
「いや。そんなには…。おまえがくるのを待っているのは、楽しかったよ」
「英…?」
どういうことなのだろう?
うっとうしがられて、嫌われていたんじゃなかったのだろうか?
「律…」
顎を捕えらえて、ゆっくりと引き寄せられる。
唇が重なり、豆電球でライトアップされた周りの木々が、ダンスを踊るみたいに、風にざわざわと揺れた。
「寒くないか?」
重なったときと同じくらいゆっくりと、唇が離れて、英が尋ねる。
「全然…。熱いくらいだ」
もう一度唇が、すり合わされて、律は我慢できずに、舌を覗かせてしまう。
その舌に、英は軽く歯を立てた。
「いひゃ…」
顔をしかめる律を、英は笑いながら、ぎゅっ…と抱きしめる。
「こ、この…っ」
律は、英の首に腕をまわして、絞め返してやろうとするけれども、その前に胸もとに忍びこんだ英の手に、突起をつねられてしまう。
「ひゃ…っ」
ビクンと反らした喉に、痛いくらいの口づけ。
「かわいい、律…。いじめたくて、たまらなかった」
情感たっぷりに、そんな台詞をささやかれても…。
そのとき、不意に、パーティ会場から聞こえてくる音楽が、大きくなった。
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