お盆明けの医局のテーブルには、皆からの旅行土産が山積みになっている。
毎年のことだが、なかなか壮観だ。
普段はさほどおやつを欲しないが、あまりにも色々あるので、ちょっと何か摘まみたくなる。
迷っていると、皆がそれぞれお勧めの菓子を勧めてくれるため、つい、その都度二つ三つ机に持ち帰ってしまい、いつの間にかおやつ長者のようなありさまになっている。
今日は尊敬する内科医の先輩が、コンサルトで医局を訪ねてくださったのに、そんな机でお迎えしてしまい、「お前、甘党だったのか？」と怪訝そうな顔をされてしまった。
とても恥ずかしい。
菓子は、食べるタイミングを逸する前に、持ち帰って九条と半分ずつ味わうことにした。