知彦
2018/06/20
仕事中、患者さんどうしの軽い小競り合いがあって、肝を冷やした。片方は、僕の受け持ちの患者さんだった。
たいてい、一度に複数人の患者さんを診るから、どうしても、運動を指示しておいて目を離す時間ができてしまう。
リハビリに使えるスペースは限られているから、患者さんどうしが近くで運動することも多くて、身体が触れたとか、故意にではなく押してしまったとか、そんなことでたまにいさかいが起こることがあるんだ。
そういうとき、咄嗟に上手く両方を分けて落ちつかせなきゃいけないんだけど、僕は怯んでしまった。まだまだだな……。
すぐにカウンターの中から出ていった大野木先生が冷静に二人を諭してくださって、ことなきを得た。
先生はこういうときも落ちついてて、凄いなあ。
帰りにそう言ったら、先生はちょっと笑って「癇癪持ちの弟がいたからな」って言ってた。遥君……。小さい頃は猛烈に怒りん坊だったんだね?